この記事では、イギリスのドラマ「刑事ダルグリッシュ（シーズン3）」のあらすじとレビュー・感想を、ネタバレなしでご紹介します。
「このドラマっておもしろいの？」「見る価値ある？」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっとあなたも、このドラマを見たくなるはずです。
舞台は1970年代の英国。
ロンドン警視庁犯罪捜査課に所属する刑事ダルグリッシュは、詩人としても知られる知性と教養に満ちた人物です。
繊細さと豪胆さを併せ持つ聡明な男が、複雑で難解な事件に挑み、鮮やかに解決していく姿はまさに圧巻の一言。
この完璧な刑事像を生み出したのは、英国が誇る推理作家P・D・ジェイムズ氏、そして、そのダルグリッシュを見事に演じるのが名優バーティ・カーヴェルさんです。
今回ご紹介するシーズン3では、バーティ・カーヴェルさん自身が監督を務めたエピソードもあり、過去作以上に深みと魅力が増しています。
それでは、ドラマ「刑事ダルグリッシュ（シーズン3）」について、今日もじっくりホリサゲていきましょう！
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」基本情報
You know the name. You know the reputation. He’s the best at what he does. Commander Dalgliesh is back.
— Channel 5 (@channel5_tv) December 1, 2024
📺 Dalgliesh. Starts Thursday 5th December 9pm#Dalgliesh #drama #crimedrama #bertiecarvel pic.twitter.com/xs7XxQdH8i
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」概要
ドラマ「刑事ダルグリッシュ」シリーズは、2021年11月4日よりChannel 5(イギリス)で放送が始まったサスペンスミステリー・ドラマシリーズです。
本作は、イギリスの名推理作家P・D・ジェイムズ氏によるベストセラー小説を原作とした、重厚なミステリードラマです。
原作は世界的な人気を誇るベストセラー小説で、主人公である謎めいた詩人刑事ダルグリッシュをバーティ･カーヴェルさんが見事に映像化しています。
第4シーズンの制作が期待されており、今後の展開にも注目です。
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」キャスト
アダム・ダルグリッシュ(演：バーティ・カーヴェル)
本作の主人公、ロンドン警視庁犯罪捜査課警部。
高い知性と教養を持ち、詩人としても名高いエリート刑事。
1970年代半ばのイギリスで起きた複雑な犯罪を捜査しながら、共感力と洞察力を駆使して人間の心の闇を浮かび上がらせます。
数々の難事件を解決に導いてきましたが、私生活では妻を亡くすという悲しい過去を持っています。
孤高で内省的な性格。
感情を表に出すことは少ないですが、心の奥には深い思いやりと正義感が宿っています。
警察関係者
ケイト・ミスキン(演：カーリス・ピア)
巡査部長→警部代理、ダルグリッシュの有能な部下兼相棒。
聡明で冷静、そして芯の強い女性。
男性社会の中でも自分の力で地位を築いてきた努力家で、捜査においても鋭い観察力と判断力を発揮します。
ダルグリッシュとは一定の距離を保ちつつも、互いに信頼し合っている関係で、時には彼の心の奥に触れるような繊細なやりとりも描かれます。
ダニエル・タラント(演：アリステア・ブラマー)
風紀課から異動してきた刑事、シーズン2でチームに加わりました。
誠実で、協調性のあるタイプの人物です。
マイルズ・キナストン(演：デヴィッド・ピアーズ)
病理学者。
クライブ・ロスコー(演：サム・スウェインズベリー)
イーストサセックス署警部補。
その他
エマ・ラヴェンハム(演：クレア・グース)
科学者であり、冷静で知的な女性。
ダルグリッシュとの関係性の変化が、気になる人物です。
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」スタッフ
エグゼクティブプロデューサー
ヘレン・エドモンドソン、バーティ・カーベル
プロデューサー
マリー・テレーズ・マックル、レオン・マクギーン・フィー、コレット・ケイン
監督
ジェフリー・サックス、バーティ・カーベル、ロジャー・ゴールドビー
脚本
コレット・ケイン、ヘレン・エドモンドソン、カム・オデドラ
撮影
イアン・モス、アンドリュー・サイモン・マカリスター
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「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」の全話あらすじ
When tensions rise at St Anselm’s Seminary, a deadly mystery unfolds. It’s up to Commander Dalgliesh and DS Tarrant to uncover the truth 🔍 ⚰️
— Channel 5 (@channel5_tv) December 4, 2024
📺 Dalgliesh, Thursday and Friday 9pm#CrimeDrama #MurderMystery #Dalgliesh #BertieCarvel pic.twitter.com/sSKXsH4xsZ
未視聴の方が安心して読み進め、興味を深められるよう配慮しています。
第1話：神学校の死 前編／Death in Holy Orders – Part 1
100年にも及ぶ歴史を誇る聖アンセルムズ神学校は、風が吹きすさぶ湖を見下ろす高台に立っています。
この学校が付属する教会には、板絵「最後の審判」が飾られていました。
クランプトン大執事は学校の運営改革の一環として、絵や校内の敷地の一部を売却する計画を立てています。
ある日その板絵の鑑定のため、ラヴェンハム博士が学校を訪れました。
ところが教会に入ったラヴェンハム博士は、そこで血を流して倒れている大執事を発見します。
そのそばでは、ひとりの神父が取り乱し、同じ言葉を何度も繰り返していました。
第2話：神学校の死 後編／Death in Holy Orders – Part 2
大執事の事件に関して重大な証言をしたジョン・ベタートン神父の妹アガサが、階段の下に転落し亡くなりました。
彼女を見た検視官は、事故ではなく、誰かに背中を押されて落ちた可能性が高いと話します。
ダルグリッシュは、ジョンとアガサが後見人になっているラファエル・アーバスノットの母親から、以前連絡があったことを知り彼女のもとへ向かいました。
そんな中、大執事の死亡事件が大々的に報じられてしまいます。
スキャンダルが世の中に知られることになり、神父たちは学校の閉鎖を恐れ、激しく動揺します。
マシュー・クランプトン(演：アンドリュー・ハヴィル)
ジョン・ベタートン(演：アントン・レッサー)
アガサ(演：フィービー・ニコルズ)
セバスチャン神父(演：リチャード・リンデン)
ペレグリン神父(演：マイケル・ジェン)
ラファエル・アーバスノット(演：チャーリー・ケイン)
第3話：女の顔を覆え 前編／Cover Her Face – Part 1
マーティンゲールの屋敷では毎年園遊会が開かれ、今年もその時期がやってきました。
当主は闘病中ですが、彼の代わりにメータ夫人が立派に客をもてなし、会はいつものように盛り上がりを見せています。
ところが人々が歓談する中、メイドのサリーが突然顔色を変えて怯え始めます。
誰かと言い争っているのが目撃された翌朝、サリーは遺体となって発見されました。
サリーは自室で亡くなっていましたが、周辺や遺体の様子から殺害されたことが判明します。
第4話：女の顔を覆え 後編／Cover Her Face – Part 2
ダルグリッシュは、メータ家の者たちが何かを隠していると考えます。
一方でサリーの習慣と睡眠薬の保管場所の両方を知っているのは、もうひとりのメイド、マーサだけでした。
しかしマーサには、サリーを殺害する動機がありません。
そんな中、園遊会の様子を撮影した写真に、サリーの叔父マルコムが写っているのが明らかになります。
クリシュナ・メータ(演：パース・タケラール)
デヴィ(演：エローラ・トルチア)
アニタ(演：ソニ・ラズダン)
キャサリン・バウワーズ(演：アレグラ・マーランド)
サリー・ジャップ(演：ホリー・キャトル)
マーサ・テイト(演：ジョシー・ウォーカー)
デレク・ブーレン(演：オリバー・ウォールフォード)
フェリックス・ハーン(演：ジャック・マイヤーズ)
マルコム・プロクター(演：アンドリュー・ティアナン)
シモーヌ(演：アン・バード)
第5話：策謀と欲望 前編／Devices and Desires – Part 1
若い女性がふたり、連続して殺害される事件が発生します。
被害者はふたりとも、ケント海岸にあるラークスキル原子力発電所の従業員だとわかりました。
またふたりとも首を絞められ、額に“L”の文字が刻まれていたことも共通しています。
この異常な遺体の状況から、警察上層部やMI5は原発がらみのテロの可能性も想定し、ダルグリッシュを現地に派遣することを決定します。
折しもケントでは最初の殺人事件で口笛を聞いたとの情報を得ており、この殺人鬼に“ホイッスラー”との別名が付けられました。
ダルグリッシュが管轄署へ行くと、そこには警部代理に昇進したかつての部下ケイト・ミスキンが捜査の指揮を執っています。
彼女との再会を静かに喜んだダルグリッシュでしたが、ケイトはある秘密を抱えていました。
第6話：策謀と欲望 後編／Devices and Desires – Part 2
宿で自死した男が“ホイッスラー”だと判明しますが、その後新たな遺体が発見されます。
被害者はメイヤー博士の不倫相手ヒラリーで、過去の被害者と同じように絞殺され額に“L”の文字を刻まれていました。
その前の晩ヒラリーは激しい口論をしているところを目撃されており、ダルグリッシュは口論の相手ふたりを聴取することに。
一方原発の制御室にいる技術者ジョナサンに、「ヒラリーが死んだ夜、自分といっしょにいたことにしてほしい」とアリバイ工作を頼みにきた人物がいました。
アレックス・メイヤー(演：アダム・ジェームズ)
アリス(演：ナンシー・キャロル)
ヒラリー・ロバーツ(演：リズ・ホワイト)
ジャイルズ・フリート(演：ロバート・ウィルフォート)
ニール・パスコー(演：ロバート・ロンズデール)
エイミー・キャム(演：エリザベス・コニック)
ジョナサン・リーヴス(演：ブラッドリー・ホール)
2025年9月25日時点の情報です。
配信・放送・レンタルが終了している場合がありますので、サイトにてお確かめください。
からのお申込みになります。「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」視聴後のレビュー
When tensions flare at a grand family estate, a deadly mystery unfolds. As hidden desires clash with family expectations, a shocking death rocks the household. It’s up to Commander Dalgliesh and DS Tarrant to uncover the truth 🔍 ⚰️
— Channel 5 (@channel5_tv) December 11, 2024
📺 Dalgliesh, Thursday and Friday 9pm… pic.twitter.com/hn38StLt6C
ミステリードラマ「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」は、原作の深みと映像美が絶妙に融合した、まさに“静かな衝撃”の連続です。
今シーズンの見どころは、過去作と比べて主人公ダルグリッシュの環境が大きく変化している点です。
シーズン1では警部、シーズン2では主任警部、そして今作ではついに警視長に昇進しました。
昇進により彼の捜査スタイルはより指揮官的になり、部下との関係性にも変化が見られます。
エピソードごとに異なる部下が登場し、コンビの個性が事件の雰囲気にも影響を与えています。
ダルグリッシュの変化と変わらない魅力
警視長となったダルグリッシュですが、彼の寡黙で詩的なスタイルは変わりません。
静かに真実へとたどり着く姿は、今作でも変わらず魅力的です。
また、ケイト・ミスキンとの再会や、ダニエル巡査との捜査など、部下とのコンビネーションも見どころのひとつ。
それぞれの個性が事件の空気感に影響を与え、物語に深みを加えています。
彼は、派手なアクションや強引な尋問をしないタイプ。
代わりに、観察力と詩的な感性で、登場人物の言葉や沈黙の裏にある真実を見抜いていきます。
犯罪の背景には、階級・嫉妬・秘密・信仰・欲望といった人間の複雑な感情が絡み合っています。
それをひとつずつ紐解いていく姿が丁寧に描かれており、静かで深いミステリーをじっくり味わえる作品です。
映像と演技の静かな迫力
今シーズンでは、主演のバーティ・カーヴェルさん自身が監督を務めたエピソードもあり、映像の美しさと演技の緊張感が際立っています。
特に「女の顔を覆え」は、原作の雰囲気を忠実に再現した、静かなる衝撃が魅力のエピソードです。
本作はミステリードラマでありながら、“犯人探しよりも人間探し”に重点が置かれています。
「誰がやったか」だけでなく、「なぜその人がそうしたのか」に焦点が当てられているのです。
そのため、視聴者は登場人物の心の奥をのぞき込むような感覚を抱き、緊張感と余韻を味わいながら楽しめる作品となっています。
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」みんなの感想は？
Successionもそろそろ見納めだけど、刑事ダルグリッシュS3のこと忘れていたので慌てて見ている。刑事で詩人のダルグリッシュもなかなか暗い。リード警部補よりも無口。
— Lovely RS (@toricoyahhh) September 6, 2025
刑事ダルグリッシュS3観終わった。気になってた件はきれいに解決してよかた。今時そんなネタやめようよだったので一安心。最後の事件は連続殺人が本筋じゃないというすごい話だった。そして犯人も被害者も皆不幸！さすが英国ミステリ。キッツ（好き
— alek0905 (@alek0905) June 8, 2025
刑事ダルグリッシュS3 ep4、犯人の動機が意味不明というかもっと対処できたんじゃないの？解せぬ
— きろ (@kilo_dexham) May 21, 2025
「刑事ダルグリッシュ(シーズン3)」についてまとめ
When a series of murders shakes a quiet community, it’s up to Commander Dalgliesh to uncover the truth behind the so-called ‘Whistler’ 🔍 With every victim linked to a local nuclear power station, the investigation takes a dark turn 👀
— Channel 5 (@channel5_tv) December 18, 2024
📺 Dalgliesh. Continues Thursday and Friday pic.twitter.com/JgIXkj4Kx3
ミステリードラマ「刑事ダルグリッシュ」シリーズは、P・D・ジェイムズ氏原作の正統派ミステリーを映像化した重厚なドラマで、シーズン3も見応えたっぷりです。
原作の重厚さを保ちつつ、映像ならではの緊張感と美しいロケーションが魅力。
どのエピソードも、静かに燃え上がるような緊張感がじわじわと視聴者を包み込みます。
主演のバーティ・カーヴェルさんは、英国演劇界の実力派。
寡黙で影のあるダルグリッシュは、彼によって繊細に大胆に命を吹き込まれ、視聴者の心を強く揺さぶります。
クラシックな英国ミステリーが好きな方、人間ドラマと心理描写を重視する方に、ぜひおすすめしたいミステリーです。
P・D・ジェイムズ氏の原作シリーズはまだ映像化されていない作品も残っているため、続編の可能性は十分にあると考えます。
今後の動向が気になるところです。
2025年9月25日時点の情報です。
配信・放送・レンタルが終了している場合がありますので、サイトにてお確かめください。
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