この記事では、ドラマ「赤道の男」のあらすじと見どころについてまとめています。
これから視聴を予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、ドラマ「赤道の男」について詳しくご紹介します!
「赤道の男」とは
「赤道の男」概要
「赤道の男」は、2012年3月21日から5月24日まで全20話が韓国KBS 2TVにて放送されたドラマです。
4人の男女がそれぞれに抱える愛と欲望・そして復讐を、鮮やかに描き出した本格サスペンス・ロマンスドラマとなりました。
全20話のうち、第12話でシリーズ最高視聴率15.2%を記録。
全体を通しても、平均視聴率13.2%の数字を残しています。
主人公キム・ソヌ役を演じたオム・テウンさんは、2012年KBS演技大賞でドラマ俳優部門の優秀演技賞を
またヒロインのハン・ジウォン役を演じたイ・ボヨンさんも、同女優部門で優秀演技賞を受賞しています。
「赤道の男」スタッフ
エグゼクティブプロデューサー
チョン・ヘリョン
プロデューサー
カン・ピョンテク
演出
キム・ヨンス、ハン・サンウ
助演出
ユ・ホジュン、クァク・ジョンウ
脚本
キム・イニョン
「赤道の男」キャスト
キム・ソヌ(演:オム・テウン/高校生時代:イ・ヒョヌ)
ロイヤルツリー投資信託社長。
釜山では筋金入りの硬派だったが、優等生のイ・ジャンイルと友達になり将来を真剣に考えるようになった。
ある日父ギョンピルが死亡した現場に遭遇し、自殺と断定された父親の死に疑問を抱く。
真相をジャンイルと一緒に追求していて、命を狙われかけたすえ視力を失ってしまった。
視覚障害者になったソヌは福祉館でジウォンに出会って愛し合うようになったが、無力な自分に絶望しジウォンから離れる。
みずから命を断とうと決心した瞬間、父親だと名乗るムン・テジュが現れいっしょにアメリカへ。
手術で視力を回復した彼は、育ての父ギョンピルを殺害し自分から視力を奪った犯人に復讐するために、13年経った今戻ってきた。
ハン・ジウォン(演:イ・ボヨン/高校生時代:キョン・スジン)
高級ホテルのVIP宴会担当マネージャー。
ひょんなことから知りあったソヌが初恋の相手、それ以来ソヌだけを思い続けてきた。
中堅企業の社長の娘で幸せに暮らしていたが、会社が乗っ取られて生活は没落。
しかし前向きで明るく、地道にアルバイトを掛け持ちしながら大学に通っていた。
法学部の学生のジャンイルとは良き友人関係を保っているが、視覚障害者のためのリーディングボランティア活動でソヌに再会。
しかし、突然ソヌが姿を消す。
13年後、心の奥底で静かに思い続けて来たソヌが成功者となって彼女の前に現れた。
イ・ジャンイル(演:イ・ジュニョク/高校生時代:イム・シワン)
ソウル中央地方検察庁のスター検事、理性的で頭の回転が速い。
沈着冷静で大胆な捜査で成果を上げ、検察の内外で信頼が高い。
大学で知り合ったジウォンを深く愛している。
高校生時代から全校1位を逃したことがなく、貧困から抜けだして成功したいという強い欲求があった。
先の見えない苦しい彼にとって、親友のソヌがそばにいるのがせめてもの慰めだった。
ところがチン・ノシク会長の意外な申し出でソウルの法学部に進学し、将来が開けたかに思えたが同時に試練も伴ってきた。
念願通りの道を歩き始めようとした瞬間に、ソヌの父親の死に関わる衝撃的な真実を父親から明かされる。
父と自分を守るためソヌを裏切り、ようやく手に入れた理想の人生を守ろうとするのだが…。
チェ・スミ(演:イム・ジョンウン/高校生時代:パク・セヨン)
アーティスト、極事実主義の画家。
父親はインチキ祈祷師で母親の顔は知らない。
人の目を引く美貌と優れた画才を持っているが、父親の職業をコンプレックスに感じていたため孤独。
唯一話しかけてくれる人がソヌだった。
誰かを欲し、誰かを愛する心が病的に強い。
ジャンイルへの激しい愛と執着心から、ソヌを裏切って窮地に陥れてしまう。
ジャンイルの秘密を逆手に利用して、彼を自分のものにするため陰謀をめぐらす。
チンスン・グループ関係者
チン・ノシク(演:キム・ヨンチョル)
チンスングループ会長。
無一文からのしあがり、会社を大きくしてきた。
もともと貧しかったため劣等感と猜疑心が強く、創業メンバーのムン・テジュでさえも心から信じられなかった。
自分の婚約者とムン・テジュの間を疑り、彼を無実の罪で告発したうえ自分の子を宿した婚約者を捨てた。
その婚約者が生んだ息子が生きていることを知らせに来た、同郷の後輩であるキム・ギョンピルを殺害してしまう。
マ・ヒジョン(演:チャ・ファヨン)
チン会長の妻、ノシクとは再婚。
パク・ヨンジュ(演:キム・ヘウン)
ヒジョンと前夫の娘、芸術を専攻しているがグループの経営を継ぎたいと思っている。
チャ室長(演:イ・スンヒョン)
チン会長の秘書、冷静で口が堅く会長の信頼も大きい。
キム・ソヌ周辺の人々
ムン・テジュ(演:チョン・ホビン)
タイの宝石鉱山マーキュリーマインの会長。
誠実で慎重な仕事をする人物で、勝負勘が鋭い。
インドネシアやタイ、カザフスタンなど各地の鉱山に投資、莫大な富を蓄えた。
チン・ノシク会長の同郷の後輩で、有能な部下だった。
チン会長の婚約者に密かに思いを寄せていたが、2人の間を疑ったチン会長に横領罪の濡れ衣を着せられ刑務所に送られた。
チン会長の子を妊娠していた婚約者が彼に捨てられ、赤ん坊を出産後死亡したと知って激怒。
帰国して、生まれた赤ん坊ソヌを探し出した。
キム・ギョンピル(演:イ・デヨン)
チン会長の部下で、同郷の後輩。
ムン・テジュを刑務所に送り、妊娠した婚約者を捨てるチン会長の非道さを見て、彼のもとを去る。
婚約者が生んだ子がテジュの子ではないかと考え、過去に自分が犯した罪を贖罪するつもりで、孤児院にいるソヌを探し出して我が子として育てた。
ソヌの19歳の誕生日の前日、チン会長を訪ねて行って口論になったすえ無残に殺されてしまう。
クムジュル(演:パク・ヒョジュン)
ソヌの友達。
いつも金のネックレスを2本3本と着けているため、クムジュル(しめ縄)と呼ばれる。
祖母に育てられ、率直でシンプルな性格。
高校生時代は不良生徒でソヌと対立する立場だったが、危機のとき自分を救ってくれたソヌに忠誠を誓うようになる。
ミスター・クン(演:チョ・ヒボン)
タイ政財界の要員警護班出身。
ムン・テジュと海外資源開発プロジェクトを通じて同志になった間。
ムン・テジュの最側近秘書であり、海外営業担当者。
イ・ジャンイル周辺の人々
イ・ヨンベ(演:イ・ウォンジョン)
ジャンイルの父親、妻と死別したのち再婚せずに息子への愛だけで生きてきた。
偶発的なチン会長の殺人を目撃し、遺体を自殺で偽装してほしいというチン会長の命令を受け入れる。
それはジャンイルをソウルに送って最高の教育を受けるようにするという、チン会長との危険な取引だった。
ジャンイルが、ソヌと一緒にギョンピルの死について調べ始めたことを知って苦しむ。
シン・ジュノ(演:カン・ジソプ)
ジャンイルと同期の、正義感が強い検事、ギョンピル死亡事件の再捜査を担当することに。
チェ・グァンチュン(演:イ・ジェヨン)
スミの父親、インチキ祈祷師。
ギョンピルが命を落とした日、ジャンイルの父親ヨンベがギョンピルの体を木に吊り下げるのを目撃。
通報しようと思ったが、よこしまな考えから思いとどまる。
ソヌを説得してギョンピルの霊を弔う鎮魂の祭祀を執り行い、ギョンピルの霊が乗り移った振りをした。
「首を絞められた、苦しい」とギョンピルが言ったように見せかけ、自殺ではなく他殺だとわめき散らした。
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「赤道の男」のあらすじ・全話紹介
第1話
ケンカが強く、学校の番長キム・ソヌ。
勉強が得意で、いつも校内で一番の成績を収めるイ・ジャンイル。
まったく正反対の性格のふたりは、なぜか意気投合して仲良くなりました。
きっかけは、ジャンイルのピンチをソヌが救ったこと。
それ以来、どこへ行くにも何をするにもいっしょに行動するようになったふたり。
しかしふたりは、それぞれに問題のある父親を抱えていました。
ソヌの父親は重い病に侵され、体は衰弱しています。
そしてジャンイルの父親は、借金まみれの生活を送っていました。
そんななかソヌの父親ギョンピルは、かつてともに働いていたチン・ノシク会長のもとを訪れ重大な報告をしました。
それはチン会長が十数年前に捨てた婚約者が、赤ん坊を生んでいたこと。
そしてその子どもは、今も生きていると言うのです。
チン会長はわが耳を疑い、そんなことはあり得ないと即座に否定したのですが、ギョンピルの言ったことはすべて真実でした。
第2話
チン会長はギョンピルを信じず、彼を罵倒することばを吐きました。
そこでふたりは、もみ合いになってしまいます。
思わずカッとなってしまったチン会長は、ギョンピルの首を絞めたのでした。
ギョンピルは息をしなくなり、呆然とするチン会長のところへ、下働きをしていたイ・ヨンベがあらわれました。
誰も見ていないと思っていましたが、ヨンベがチン会長のやったことをすべて目撃していたのです。
それを知ったチン会長はヨンベに、ギョンピルの遺体を処理するよう命令。
これからヨンベの生活の面倒はすべて見てやるから、というチン会長のことばに、ヨンベは迷ったものの命令を受け入れたのです。
彼はギョンピルの体を大木の枝に吊るし、みずから命を絶ったように工作したのでした。
ところがそのとき、ギョンピルはまだ生きていたのです。
第3話
ギョンピルはみずから命を絶ったと警察に断定され、悲しみにくれるソヌ。
しかし父が残したとされる遺書の筆跡が本来のものとは違っていたことで、ソヌは父の死に疑念を持ち独自に調査を始めました。
一方で窮地に陥ったジャンイルのピンチを救うなど、親友のためにも動いていたのです。
そんなおりソウル行きの列車のなかで、ジャンイルとスミが偶然顔を合わせます。
しかしジャンイルはスミに対して、ひどいことばを投げつけるのでした。
ジャンイルに侮辱され、スリに財布をすられ…。
スミは散々な目にあって意気消沈しましたが、そののち父グァンチュンが驚くような秘密を隠していることを知ります。
それはギョンピルの死に、ジャンイルの父ヨンベが関与していることです。
グァンチュンはヨンベがやったことを目撃しており、それをネタに金をせびろうと考えているようでした。
第4話
ジャンイルは父の秘密を慮り、ソヌが警察に父の死の再調査を依頼するのを妨害しようとしました。
しかしソヌは聞き入れず、ジャンイルに背を向けて立ち去ろうとします。
このままでは自分も父も破滅してしまうと考えたジョンイルは、落ちていた棍棒を手に取りソヌの頭を殴りつけたのです。
呼吸も止まり死んでしまったように見えたソヌの体を、海に放り込むジャンイル。
自分のやったことの重大さにおののくジャンイルでしたが、ソヌが持っていた陳情書を燃やし逃走しました。
一方ソヌが失踪したと聞いたグァンチュンは、様子がおかしかったジャンイルの関与を疑うのでした。
第5話
ジャンイルによって海に落とされたソヌは、かろうじて海中で意識を取り戻し浜辺に打ち上げられました。
そしてスミたちによって保護されたものの、ソヌは命が助かったかわりに大きな代償を払っていたのです。
それは、失明したことでした。
視力を失い錯乱するソヌでしたが、手厚い看護を受け彼は前向きに生きる心をふたたび手にしました。
体のケガも治り退院したソヌに、スミはソウルへ行くことを提案します。
視覚障がい者にとってよりよいケアを受けるには、ソウルがいちばんいいと考えたからです。
ソヌはこの意見に同意し、ソウルで住む場所が決まるまでジャンイルのところに居候させてもらうことになりました。
一方ソウルには、自分の犯した罪に激しい恐怖を感じながら日々を過ごすジャンイルがいました。
そしてとうとう、ソヌとジャンイルが再会する日がやってきたのです。
第6話
視覚障がい者センターで、懸命にリハビリに励むソヌ。
状況は悪いままですが、彼は持ち前のタフさで希望を見出そうとしていました。
そんなおり視覚障がい者のために本を朗読し録音するアルバイトのため、ジウォンがセンターにやってきます。
そこでソヌを見たジウォンは、高校生のときに自分を助けてくれた初恋の相手だと確信しました。
話しかけてみたものの、どうやらソヌは視力を失っている様子。
ジウォンはそれ以来センターに通いつめ、何かとソヌの面倒を見るようになりました。
困難な状況にあっても決してへこたれず前向きに生きているソヌに、ジウォンは心を打たれたのです。
ところがジウォンは同じ大学に通うジャンイルと仲良くしており、ジャンイルの方はジウォンに友情以上の感情を持っていました。
ジウォンがソヌの面倒を見るようになってから、ジャンイルとの距離は開いていくばかりでした。
そんななかヨンベがジャンイルの部屋を訪ね、ソヌを早く追い出すようにジャンイルにくぎを刺します。
しかしふたりの会話を、ソヌは聞いていたのです。
第7話
ジウォンがかつて自分が助けた女の子であることを、ソヌはまだ気づいていませんでした。
しかしどんどん彼女に惹かれていく自分のことは、わかっていたのです。
とてもつらいリハビリの毎日も、愛情深く接してくれるジウォンのおかげで乗り越えることができました。
このままではジウォンを奪われてしまうと考えたジャンイルが、いろいろな手で自分をアピールしようとしましたが、ジウォンの心はすでにソヌのものでした。
一方でソヌは、父の死の真相を解明することをあきらめてはいませんでした。
そして機は熟したと見たソヌは警察に電話をしますが、それをジャンイルが聞いていたのでした。
時を同じくして、ヨンベはスミの父グァンチュンに脅されていました。
「自分はギョンピルが死んだところを見ている、通報されたくなかったら金を出せ。」
おとなしく金を払うか、それとも自首するか、ヨンベは苦悩するのでした。
第8話
ソヌはマッサージ師の資格を取るため、研修生としてホテルに出張施術に向かいました。
そこにいたのはチン会長。
声を覚えていたソヌは、自分がいつも持ち歩いていた写真に写っていたのがチン会長であることに気づきます。
一方ジウォンに会ったスミは、ジャンイルが惹かれている女性がジウォンだと知りました。
ジウォンの気持ちをジャンイルからそらすため、ソヌのことを愛してほしいと頼みます。
スミに言われるまでもなく、ソヌのそばにいることを決意していたジウォンは今よりももっと彼をサポートしようと考えるのでした。
しかし一方で、自分の身に危険を感じるソヌ。
迷惑がかからないようにするため、突然ジウォンを遠ざけるようになったのです。
第9話
ギョンピルの死の真相を知るグァンチュンは、それをネタにチン会長を脅すようになりました。
口を閉ざしているかわりに、金を出せと言うグァンチュン。
チン会長は彼の言うことを聞くふりをして、グァンチュンのところへ刺客を向かわせました。
激しい暴行を受けたグァンチュンは重傷を負い、チン会長はこれで黙らせることができると一安心します。
ところがこのまま引き下がるわけもないグァンチュンは、ギョンピルの死に関することを手紙に書き、チン会長とソヌに宛てて送り付けたのでした。
一方マッサージを受けることを口実に、ホテルの部屋へソヌを呼び出したジウォン。
ソヌとふたりで話がしたいというジウォンの願いは、ソヌの冷たい態度で消え失せました。
まともにことばを交わすことさえできず、ジウォンは落胆しきってホテルを去ります。
そしてソヌは自己嫌悪に陥りながら、自分を支援するというムン・テジュとともに韓国を出ることを決めたのです。
国外へ出ることは、親友のクムジュル以外には誰にも言っていません。
ただジウォンにだけは、「待っていてほしい」と置き手紙を残して…。
第10話
ソヌが姿を消してから13年。
彼はアメリカで厳しいリハビリをし、何度かの目の手術を受けました。
それをみごとに乗り越えたソヌは、とうとう視力を取り戻すことに成功。
折れそうになる心を支えたのは、ジウォンがくれた彼女の写真を見たいという強い願いだったのです。
また支援者テジュの力も絶大でした。
彼はもともとチン会長のもとで働いていましたが、チン会長の裏切りのため投獄され、それを乗り越えて自分で事業を興したのです。
視力を取り戻したソヌはテジュのもとで投資を学び、投資家としての才能を発揮していきました。
そして父の死の真相を明らかにすることも、忘れてはいませんでした。
父の事件の時効が迫っており、ソヌは韓国に帰って行動を起こすことにしました。
まずソヌは、ジャンイルとヨンベのイ父子に久しぶりに会うことにしたのです。
第11話
すっかり視覚を取り戻したソヌは、まったくの別人として韓国に戻ってきました。
“デビッド・キム”と名乗り、若き投資信託会社の社長となって旧友の前に姿をあらわしたのです。
そしてすぐに、父ギョンピルの事件の再調査に取り掛かったソヌ。
そのことで検事となったジャンイルと再会したソヌに、ジャンイルは大きな恐怖を感じていました。
目が見えなかったはずのソヌ、マッサージ師として細々と生活していたソヌ。
そんな彼がいまやすっかり別人となって、ジャンイルと再会したのです。
ところがソヌの方は名前を変えてはいましたが、ソヌであることを隠そうとはしませんでした。
ジャンイルに呼び止められ、あっさりキム・ソヌであることを認めます。
そして務めていたホテルを辞めたジウォンは、ソヌのもとで働くことになりました。
ところがジウォンにだけは、突き放すような態度をとるソヌだったのです。
第12話
ジャンイルは、チン会長の金で大学へ行き検事にもなれたので彼の命令は絶対でした。
しかしチン会長はあまりにも恩着せがましく、困難な仕事を押し付けるため、ジャンイルはついに反発するようになりました。
それを聞いたチン会長は、いったい誰のおかげで今の地位があるのだ、と激怒します。
ジャンイルはこの侮蔑的なことばで、とうとう自分の知る秘密をぶちまけてしまいました。
ソヌの父親を手にかけたのはチン会長であり、自分の父ヨンベはその後始末をしただけである、と主張したのです。
これにはチン会長は一瞬息を飲みましたが、すぐに反論しました。
ヨンベがギョンピルを木に吊るしたときギョンピルはまだ生きていた、ギョンピルが本当に息をひきとったのはヨンベに吊るされたときである、と…。
自分の父が、ギョンピルを殺害した可能性があることを知ったジャンイル。
恐怖と罪悪感は、大きな重石となってジャンイルを襲います。
一方で父の事件を再捜査するようにと、ソヌがジャンイルのオフィスを訪ねてきたのでした。
第13話
地検では、チン会長の裏金疑惑の捜査も行われていました。
ジャンイルの恐怖と不安を差し置いて、地検内ではチン会長の疑惑を徹底解明するべしとののろしが上がります。
これを先導するのは、ジャンイルの同期シン・ジュノ検事。
ジャンイルの説得により一時はチン会長の追及をあきらめたものの、再び疑惑に挑む決心をしたようでした。
一方ギョンピル事件を任されたジャンイルは、激しく動揺していました。
最終的に自分の父が、ギョンピルの命を奪った可能性があったからです。
自分と父を守るため、捜査に熱心に取り組むふりをするジャンイル。
しかし裏では、チン会長に捜査情報を流し地検をかわすすべを教えていたのでした。
第14話
ソヌはジウォンに再会してから、ずっと距離を保ち続けてきました。
ジウォンの存在にとっくに気づいていたにもかかわらず、彼女に真実を明かすことができなかったのです。
ジウォンが本当のことを知れば、ソヌを嫌いになり離れて行ってしまうかもしれません。
ソヌはそれを恐れて、何も気づいていないふりをしていたのでした。
ところがあるキッカケでジウォンが真実を知り、ソヌに怒りをぶちまけます。
これまでどれほどソヌのことを心配していたか、どれほどソヌとの再会を待ちわびていたか。
彼女の心情の吐露はソヌを痛めつけましたが、ソヌはあえて反論しませんでした。
しかしこんなことがあってもふたりの仲が壊れることはなく、誤解がとけたあとはなおいっそう絆を強めたのです。
一方ギョンピル事件を担当するジャンイルは、当時を知る者たちを参考人として呼び出すことに。
ひそかにチン会長とヨンベにも知らせますが、冷静なチン会長とは裏腹にヨンベは恐れおののいています。
そしてグァンチュン・スミの父子も、陳述を行うことになったのです。
第15話
ギョンピル事件の捜査が進むなか、ソヌはジャンイルのもとを訪れ核心に触れることを言い出しました。
“俺の父の命を奪ったのは、おまえのお父さんなのではないか…?”
激しく動揺するジャンイルでしたが、とっさにいつものポーカーフェイスで取り繕いました。
しかしソヌの目には、ジャンイルの狼狽ぶりは明らかだったのです。
とうとう感情のコントロールができなくなったジャンイルは、ソヌに殴りかかりました。
ソヌはそんなジャンイルを軽くかわし、“俺の体に触るな”と言ってその場から立ち去りました。
一方でソヌに協力しようと努力するジウォンを、ソヌは再び避けるようになります。
これはジウォンに迷惑をかけないように、また彼女の身の安全を考えてのことでした。
そんななかソヌに真実を記した手紙を送ったことを忘れていたグァンチュンは、ソヌを不利な状況に陥れようとして失敗し…。
第16話
スミが、ギョンピル事件についての陳述をする番になりました。
彼女の証言には事件当日のできごとと食い違う点があり、シン・ジュノ検事がそれに気づきます。
実はスミ、すべてわかったうえでソヌを裏切るような陳述をしたのです。
しかし父グァンチュンが検察で証言することになり、スミはあわてます。
“絶対に証言してはならない”と父を説得、結局グァンチュンは検察の招致には応じず証言をしなかったのでした。
そんなおりスミを訪ねたジウォンは、スミのアトリエで驚くべき絵を発見します。
それはギョンピル事件に対する、彼女の思惑…。
このことからソヌは、スミが自分と敵対するつもりであることを知ったのです。
一方事件の再捜査は新しいことが出ないまま、捜査を終了することになりました。
“父は自害したのではない、殺害されたのだ”とソヌは確信していますが、証明できないまま時効を迎えたのです。
怒りと復讐の炎が、ソヌのなかで燃え上がるのでした。
第17話
ジャンイルは、秘密を隠し通すことができなくなりました。
良心の呵責に耐えかね、ソヌに事件の真相を話したのです。
ソヌにとっては以前からすべて知っていたことですが、時効を迎えた今になってなぜ話すのかとジャンイルを責めるのでした。
一方ジャンイルは、ソヌの支援者であり父親代わりのムン・テジュに尊敬の念を抱くように。
ジャンイルには何事も彼を優先して考えてくれるヨンベという立派な父親がいますが、テジュに父親になってほしいという不当な感情を持つようになったのです。
しかしテジュがジャンイルを受け入れることはありませんでした。
そんななか我を忘れて復讐のことばかり考えているソヌに、母親の墓参りに行くようテジュが提案。
一方でソヌと同じように、ギョンピル事件を諦めきれない人物がいました。
それはシン・ジュノ検事で、独自に調査を続けていたのでした。
第18話
スミが描いた絵が決定的な証拠となり、ジャンイルはソヌに追い詰められました。
しかしジャンイルは悔い改めるどころか、15年前確実におまえの命を奪っておくべきだった、とまで言ったのです。
すこしも悪いなどとは思っていないとすごむジャンイルに、ソヌは怒りを爆発させるのでした。
一方で真実を隠して裏切ったスミとグァンチュンにも、攻撃を加えようとするソヌ。
ジウォンが止めようとしますが、今のソヌには彼女のことばさえ聞こえていなかったのです。
そんななかチン会長を追いつめるため、ソヌはテジュとともにある計画を実行し…。
第19話
ソヌは、衝撃的な事実を知ることに。
動揺するソヌでしたが、彼の復讐心は抑えられるものではありませんでした。
その頃検察では、ソヌ殺人未遂でジャンイルが取り調べを受けていました。
ジャンイルは平静を装い、何も知らない関係ない、とくりかえしています。
しかしそこにソヌがあらわれ、ジャンイルがうそをついていると断言するのでした。
第20話(最終話)
ソヌの願いは、チン会長への復讐のはずでした。
しかしジャンイルがチン会長に銃口を向けている今、思わずチン会長をかばい彼を助けることに。
ソヌに助けられ命を取り留めたとは言え大けがを負ったチン会長は、病院へ向かう道すがらソヌに必死に話しかけました。
「おまえは私の実の息子だろう?…そうなんだろう…?」
一方チン会長の命を狙ったジャンイルは、完全に正気を失っていました。
精神に異常をきたしたジャンイルを、ソヌはそれ以上追い込むことはせず病院に連れて行きます。
その姿はまるで高校生時代に戻ったように、親友だったころに戻ったように見えました。
時を同じくしてチン会長の妻ヒジョンと娘ヨンジュは、彼が事件に関与していたことを知らされ家を出て行きました。
チン・ノシクは権力も家族もすべて失い、逮捕されたのです。
また精神科施設で療養していたジャンイルは、ソヌの訪問を受け…。