この記事では、ドラマ「ダハード~叫び~」のあらすじとレビュー・感想をまとめています。
これから視聴を予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、ドラマ「ダハード~叫び~」について詳しくご紹介します!
「ダハード~叫び~」とは
Presenting the new poster of #Dahaad right before its world premiere at the Berlin International Film Festival. #Sonakshisinha @MrVijayVarma @gulshandevaiah @s0humshah @kagtireema @ruchikaoberoi @ritesh_sid #ZoyaAkhtar @FarOutAkhtar @excelmovies @tigerbabyfilms pic.twitter.com/SEf2zbrgip
— Tiger Baby (@tigerbabyfilms) February 17, 2023
「ダハード~叫び~」概要
「ダハード~叫び~」は、インド制作のヒンディー語の犯罪スリラードラマシリーズです。
2023年2月22日にドイツの第73回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、その後2023年5月12日にAmazonプライムビデオにて240カ国で公開されています。
「ダハード~叫び~」は結婚しようとしている女性を食い物にした連続殺人犯、”シアン化物モハン”としても知られるモハン・クマールが起こした実際の連続殺人事件をベースにしていると言われています。
インド・ラジャスタン州の小さな町を舞台にしたこのドラマは、主に三人の警察官が中心となって連続殺人事件の犯人をさがすという内容。
視聴者には最初から犯人を見せておいて、警察がどのようにこの人物を追い詰めていくかが展開します。
犯人の動機と方法、そして悪しき慣習と伝統によって引き起こされた捜査の遅れを、私たちは目の当たりにすることになります。
「ダハード~叫び~」スタッフ
エグゼクティブプロデューサー
ファルハン・アクタール、ゾヤ・アクタール、カシム・ジャグマギア 他
プロデューサー
ディリップ・バーカー 、ラジェッシュ・ダム、リテシュ・シドワニ 他
監督
ルチカ・オベロイ、リーマ・カグティ
脚本
ゾヤ・アクタール、スミット・アローラ、リーマ・カグティ 他
撮影
タナイ・スタム
音楽
タラナ・マルワシュ、ガウラヴ・ライナ
「ダハード~叫び~」キャスト
アンジャリ・バーティ(演:ソナクシ・シンハ)
ラジャスタン州マンダワ警察署の警部補。
父親は公衆衛生局の公務員で、カースト下層の出身。
自分もカーストによる差別に直面しているが、仕事に誇りと情熱をもってあたっている。
女性失踪事件の担当になる。
デヴィ・ラル・シン(演:グルシャン・デヴァイア)
マンダワ署署長、アンジャリの理解ある上司。
法に則って働き、不正は絶対に許さないタイプ。
いつまでも賄賂を受け取らないカタブツだからと、田舎町マンダワに左遷された。
妻とふたりの子どもがいる。
カイラシュ・パルギ(演:ソフム・シャー)
マンダワ署警部補。
仕事ができるアンジャリをライバル視して、ビンジョラ警視のスパイ活動をしている。
昇進することばかりに情熱を傾けている。
妻が妊娠して、果たして今の腐敗した世の中に子どもが生まれてもいいのかと苦悩している。
スワルナカール家
アナンド(演:ヴィジェイ・ヴァルマ)
マンダワ女子大学で、ヒンドゥー語を教える教授。
自費で移動図書館を作り、小さな町にでかけては子どもたちに字の読み書きを教えている。
父親は金細工職人で、家業は弟シヴが継いでいる。
ヴァンダナ(演:ゾア・モラニ)
アナンドの妻、カピッシュの母。
歴史あるパレス・ホテルで、宴会係チーフとして働いている。
部下と不倫中。
カピッシュ(演:ディビヤンシュ・ヴィールワニ)
アナンドとヴァンダナの息子。
シン署長の息子と同じ小学校に通っている。
シヴ(演:マンユウ・ドシ)
アナンドの弟。
実家の家業を継いで金細工職人になり、今ではりっぱな宝石店を構えている。
父の生活費を出してやり、アナンドにもいくども金を貸していた。
アナンドとシヴの父親(演:サンジーバ・バット)
現役を引退し、隠居生活を送っている。
アナンドが家業を継がなかったことに怒っており、一族の恥さらしと公言してはばからない。
退行的な考えの持ち主で、カースト上位であるという習慣を捨てきれない。
アンジャリの家族
デブキ(演:ジャヤティ・バキヤ)
アンジャリの母親。
ワーカホリック的な生活を送る娘を心配して、何度となく縁談を持ってくる。
アンジャリ自身は結婚願望もなく、母を疎ましく思っている。
結婚して子どもを持つことが女性の幸せであると思い込んでいるが、カースト下層の出自のため良い縁談はなかなかない様子。
サニー(演:アンクル・ヴェルマ)
アンジャリのボーイフレンド。
体の関係はあるが、お互いに結婚を考えてはいない。
新しい仕事を始めるため、マンダワを離れることに。
シン署長の家族
シヴァンギ(演:シュルティ・ヴィヤス)
シン署長の妻。
重大事件を捜査することになった夫の帰宅が遅くなり、寂しさのあまりアンジャリとの関係を疑ってしまう。
ハリー(演:ミハイル・ガンジー)
シン家の長男、カピッシュと同じ小学校に通っている。
ヌプール(演:サンメーラ・ジャイスワル)
シン家の長女。
パルギの家族
ニーラム(演:スワティ・セムワル)
パルギの、妊娠中の妻。
警察関係者
スバシュ・ビンジョラ(演:ラジブ・クマール)
県警本部警視。
マンスール(演:ジャシル・イフティカル・カーン)
巡査、アンジャリの部下。
カシム(演:バラド・バトナガル)
IT技術官。
他
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「ダハード~叫び~」の全話あらすじ
#NeverSceneBefore stills from #Dahaad premiering at the #BerlinInternationalFestival 2023🎬#Sonakshisinha @MrVijayVarma @gulshandevaiah @s0humshah @kagtireema @ruchikaoberoi @ritesh_sid #ZoyaAkhtar @FarOutAkhtar @tigerbabyfilms @J10Kassim #SunithaRam #AngadDevSingh @berlinale pic.twitter.com/x78b7dppxs
— Excel Entertainment (@excelmovies) February 3, 2023
第1話:消えた女性
ひとりの女性が行方不明になったと、家族が捜索の依頼にやってきた。
その家はカースト下層の家族で、当初警察では自分の意志による家出だと判断したため捜査は打ち切られていた。
アンジャリが改めて調べることになったが、女性は衣類・現金・宝石を持ち出しており心配するなとの置き手紙があった。
警察ではまたも家出との判断を下したが、アンジャリはこの失踪事件には目に見える以上のものがあると主張する。
第2話:悪魔の化身
失踪した女性クリシュナについて詳しく調べ始めたアンジャリは、彼女と似た状況で姿を消した女性が他にもいることを知る。
これによりアンジャリは、ますます事件捜査にのめりこむように。
そんななか身元不明の女性の遺体が、公衆トイレで発見される。
婚礼衣装を着て、内側からカギをかけた状態の遺体発見現場は、女性の自死が推測された。
女性は口から泡を吹き、服毒したように見える。
一方で母親のデビキはアンジャリへの縁談を持ち込み、事件に没頭している娘にうんざりされていた。
第3話:日常に潜む
行方不明の女性の手がかりをつかむために、警察は通話記録や古い事件ファイルを調べていた。
アンジャリはこれまでにも、婚礼衣装を着て公衆トイレで服毒死した女性が多数いたことを突き止めた。
県警本部ではパニックを恐れ、ギャングによる犯行と発表したが、アンジャリは手口から見て犯人はひとりであると見込む。
そこでかつての恩師である犯罪心理学者のアンサリ教授のもとを訪ねることに。
アンサリ教授は、犯人が典型的なサイコパスであると断言した。
第4話:恋文
警察が追跡していた携帯電話の番号のひとつが、アクティブになった。
捜査チームは、容疑者候補の人物に最接近する。
しかし確たる証拠を見つけられなかったアンジャリは、焦る気持ちをおさえられず直感に従って行動する。
容疑者の車のカギをこじ開け、なかを捜索、手がかりを見つけようとしたのだ。
しかしこの行動が、警察に致命的なダメージを与えてしまう。
第5話:休暇
パレス・ホテルにヴァンダナを訪ねた警察は、彼女が極度に緊張していることに気づく。
何かを隠していることがわかったものの、それ以上は聞くことができなかった。
一方アンジャリは、捜査線上に浮上したシンドゥラという女性に接触することに。
しかし彼女も、警察からの電話だとわかったとたんに通信を切断してしまい、その後連絡を取ることができなくなる。
そんななか殺人犯は、次の獲物に狙いを定め着々と準備を進めていた。
第6話:困難な選択
アンジャリたちをあざ笑うかのように、新たな女性の遺体が見つかった。
この被害者もまた、婚礼衣装を着てシアン化物を飲んで公衆トイレで死亡していた。
周囲の防犯カメラを調べたところ、意外な人物の車が映っていた。
被害者を公衆トイレで降ろす様子が、はっきりと映っていたのだ。
警察はこの人物を連行したものの、本人は断固として犯行を否認する。
アンジャリも、これまで何ひとつ証拠を残さなかった犯人が、こんなにもわかりやすい証拠を残していったことに疑念を抱いていた。
第7話:包囲網
警察は真犯人を追い詰めるため、あらゆる場所に検問を設置した。
アンジャリを含むすべての警察官たちが、不眠不休の作業を始めて三日目の夜を迎えていた。
しかし逃走経路まで判明したにもかかわらず、真犯人は検問に引っ掛からない。
ヤツが極めて狡猾であることを、アンジャリは改めて思い知った。
一方シン署長は、娘ヌプールが弁論大会に出場するためデリーに行くことについてシヴァンギと激しい口論になっていた。
第8話:新たな始まり(最終話)
真犯人を取り逃がして数か月が経っていた。
マンダワ署では、事件がもたらした余波と格闘している。
アンジャリは悪夢に悩まされるようになっており、シヴとヴァンダナは自分たちの生活を進もうとし、シン署長は家庭生活をスムーズにするために手を尽くしていた。
そんななか潜伏していた連続殺人犯が、再び姿をあらわした。

2025年1月29日時点の情報です。
配信・放送・レンタルが終了している場合がありますので、サイトにてお確かめください。
「ダハード~叫び~」視聴後のレビュー
#Dahaad’s roar echoes through the #Berlinale as it becomes the first Indian web=series to premiere at the festival.#BerlinInternationalFilmFestival#Sonakshisinha @MrVijayVarma @gulshandevaiah @s0humshah @kagtireema @ruchikaoberoi @ritesh_sid #ZoyaAkhtar @FarOutAkhtar pic.twitter.com/PaFqpHqyQw
— Excel Entertainment (@excelmovies) January 16, 2023
「ダハード~叫び~」は2023年に公開されたインドのサスペンスドラマで、複雑な社会問題を鮮烈に描き出す作品です。
舞台となるのはラジャスタン州のマンダワという小さな町。
物語は女性の連続失踪事件をきっかけに、女性蔑視やカースト制度といったインド特有の社会的な課題に焦点を当てています。
そのリアルな社会描写と緊迫感のあるストーリー展開は、見る人に深い印象を与えます。
物語の核心について考える
インド社会に深く根付いたカースト制度は、現在でも低カースト出身者に対する露骨な差別を生む構造的な問題です。
ドラマ「ダハード~叫び~」では、このような偏見がいかにして根付いているのかがリアルに描き出されています。
カースト下層の女性たちは特に不平等の影響を強く受け、教育や職業の機会が限られるだけでなく自身の声を上げる権利すら奪われがちです。
作中では、このような条件下にある女性たちを追い詰める社会の冷たさが克明に浮き彫りになっています。
このドラマのなかで発生する連続殺人事件は、単なる暴力事件にとどまらずその背後にはこの悪しき慣習であるカースト制度が大きく影響しています。
犯人はカースト下層の女性たちだけに狙いを定め、自由と権利を抑圧された彼女たちを獲物とします。
この設定を通して被害者たちが見過ごされる背景には、社会の無関心やカースト下層への先入観が根強く存在していることがわかるのです。
この「見えない壁」は犯罪捜査の過程にも影響を与え、物事が公平に進まない現実を痛烈に描き出しています。
その一方で「ダハード~叫び~」はインド社会にはびこるカースト制度に切り込み、その構造的差別を批判する意図をはっきりと示していると思います。
全8話にわたってカースト下層の人々が置かれている状況を記録し、私たちに問いかけているのではないでしょうか。
これはフィクションドラマの枠を超え、現実社会で生じている問題を掘り下げるための重要なアプローチだと言えますよね。
ドラマの緻密なストーリーには、視聴者に行動を促す社会的意図が込められていると感じました。
伝統と現代社会の価値観の衝突
「ダハード~叫び~」が見る人に突きつける重要なテーマのひとつに、強制結婚の弊害があります。
このドラマでは失踪した女性たちが家庭内の期待やカースト制度による圧力に屈し、望まない結婚を強いられる様子が描かれています。
それは女性たちの希望を奪い、最終的には事件に巻き込まれる形で人生を狂わされていくことにつながっていくのです。
結婚が単なる家族の都合で取り決められ、その過程で女性の人権が軽視される構図は大きな衝撃でした。
そしてそれは女性差別と男尊女卑の再生産にもつながっていく一方で、伝統と現代社会の価値観が衝突する様子も丁寧に描かれました。
古くから続くインドの結婚慣習やカースト制度は、その土地の文化やアイデンティティと密接に関係していますが、アンジャリを代表する若い世代の価値観は大きく変わっています。
自由と権利、自立への強いあこがれは対立を象徴するものであり、インド社会の光と影の部分を考えさせるポイントになっています。
アンジャリは男性が多くを占める警察組織のなかで、女性として奮闘する存在です。
インド社会において女性が直面する障壁を抱えながら、連続失踪・殺人事件の解明に挑むアンジャリ。
彼女のキャラクターは現代インド社会における女性の役割や立場を映し出し、既存の制度や偏見に挑む力強いメッセージを発していると感じます。
アンジャリ自身が性別や職場環境から生じる課題に真っ向から向き合う姿は、共感を呼ぶものではないでしょうか。
「ダハード~叫び~」みんなの感想は?
アマプラで『ダハード 〜叫び〜』 インド独特のカースト制(の名残り)や結婚における女性側の持参金問題、未婚であることを恥じたりする社会を背景に、30人以上殺す知能犯と警察の戦いのドラマなんだが、もうインドはお腹いっぱいになる内容😆 また踊らない系インド映画やドラマを見るけどねw
— ゴーゴートーキョー!のゴーです! (@5050tokyo) January 25, 2025
住んでる場所がインドじゃなく『Tumbbad』リバイバル上映の波に乗れなくて哀しいので、『ダハード 〜叫び〜』観てソーハム・シャーの芝居を再度堪能している。
— 🌻matthew5:14🕊🕊️ (@mattttt514) September 21, 2024
にしてもこのドラマ、役者が揃いすぎてるよなー。。基本が独立系映画好きなので、OTT全盛期にインドエンタメに出逢えたのは幸運だと思う。 pic.twitter.com/klrOu79c26
『ダハード ~叫び~』アマプラ、インド、サスペンスドラマ。
— どろあし (@miomaru) June 17, 2024
すっげえ女性差別とカースト差別を描いてる。
主人公はアウトカースト出身の女性警察官。強い!心身ともに強くて良い。のしのししてる。
しかし、このくらい強くないと差別を跳ね返せないんだなと思わせる描写。
「ダハード~叫び~」についてまとめ
Starting our week by key-ing 🔑 this illustration for #Dahaad, now streaming on @PrimeVideoIN #SonakshiSinha @MrVijayVarma @gulshandevaiah @s0humshah @kagtireema @ruchikaoberoi @ritesh_sid #ZoyaAkhtar @FarOutAkhtar @sumitaroraa #RiteshShah #SunithaRam #AngadDevSingh pic.twitter.com/W5DWcABJbY
— Excel Entertainment (@excelmovies) May 22, 2023
「ダハード~叫び~」は、インド制作のヒンディー語の犯罪スリラードラマシリーズです。
2023年2月22日にドイツの第73回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、その後2023年5月12日にAmazonプライムビデオにて240カ国で公開されています。
「ダハード~叫び~」はシーズン2の制作が決定したようで、アンジャリの今後が気になります。
またパルギが異教徒カップルの結婚の証人になったシーンを見て、よい前例を作ったと思いました。
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