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「マンハント:デッドリーゲーム」あらすじ・見どころをまとめました!ドラマ化の背景にあったもの

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この記事では、ドラマ「マンハント:デッドリーゲーム」のあらすじと見どころについてまとめています。

これから視聴を予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

それでは、ドラマ「マンハント・デッドリーゲーム」について詳しくご紹介します!

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「マンハント:デッドリーゲーム」とは

「マンハント:デッドリーゲーム」の概要

「マンハント:デッドリーゲーム」は、2020年2月3日から全10話がアメリカSpectrumのオリジナルドラマとして配信、その後地上波での放送権利を獲得したCBSにて公開されたドラマです。

本作は2017年8月1日にディスカバリーで放送されたマンハント:謎の連続爆弾魔ユナ・ボマーに続く、実在する爆弾魔の存在を描くドラマシリーズ。
爆弾に執着し人々を混乱に陥れた犯人の名前も、冤罪でいわれのない迫害を受けた人物も、実名で登場します。

本作のもとになった事件は、1996年に起こった「100周年オリンピック公園爆破事件」
夏期オリンピック開催中のアメリカ・ジョージア州アトランタで、パイプ爆弾により多数の被害者を出しました。

犯人から、捜査チームから、報道機関から、そして英雄として称えられたにもかかわらず爆弾魔に仕立て上げられてしまった人から。
あらゆる人物の視点から描かれた本作は、全10話というたっぷりとした時間をかけて映像化されました。

「マンハント:デッドリーゲーム」スタッフ

製作総指揮
マイケル・ディナー、アンドリュー・ソロドスキー、ダナ・ブルネッティ 他
プロデューサー
グレッグ・ヤイタネス、ビル・ヒル、サーシャ・シュナイダー
監督
マイケル・ディナー、ジョン・アヴネット、ジャニス・クック 他
脚本
アンドリュー・ソドロスキー、デニス・ハーカヴィ、ニック・タウン 他
撮影
ジョン・リンドリー、エリック・モニエ
音楽
ステファニー・エコノモウ、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

「マンハント:デッドリーゲーム」キャスト

リチャード・ジュエル(演:キャメロン・ブリットン)
警察官・捜査官に憧れるが就職することができず、アルバイト警備員をして暮らしている。
アトランタオリンピック開催中の野外コンサート会場で警備している最中に爆弾を発見、多くの人命を救いヒーローとしてメディアにも取り上げられ一躍有名となった。
しかしメディアによる誤報道のせいで、数日後には一転して容疑者となってしまう。
アメリカ社会から不当な扱いを受け、自分の人生を取り戻すために戦う決意をする。

エリック・ルドルフ(演:ジャック・ヒューストン)
リチャードが爆弾犯として容疑者に仕立て上げられるなか、1996年から1998年にかけて米アラバマ州とジョージア州で中絶クリニックやレズビアン・クラブなどを爆発させた。
信念などない、真の爆弾魔。

FBI


ジャック・ブレナン(演:ゲシン・アンソニー)
パイプ爆弾事件の捜査チームリーダーに抜擢された、FBIトップエージェント。
始めは現場で捜査を進めていた火器・爆発物取締局(ATF)のアール・エンブリーらと衝突。
しかしだんだんと、「リチャード・ジュエル犯人説」に疑念を抱くようになる。
ステイシー・ノックス(演:ケリー・ジェンレット)
ブレナンの相棒。
ルイス・フリー(演:デズモンド・ハリントン)
FBI長官。
オリンピック開催中に発生した事件であり、早くに爆弾魔を逮捕しなければならないプレッシャーで捜査の終結を急ぐ。
ブレナンらを派遣しATFから捜査権を奪うものの、遅々として進まず。

リチャード・ジュエル周辺の人々


ボビ・ジュエル(演:ジュディス・ライト)
リチャードの母親、二度の離婚歴があり夫から虐待を受けていた。
ジャック・ブライアント(演:ジェイ・O・サンダース)
リチャードの弁護士、不動産専門の弁護士だったがリチャードの冤罪を晴らすことに奔走する。

ATF


アール・エンブリー(演:アーリス・ハワード)
30年も爆弾について調べてきた、ベテラン捜査官。
リチャードが爆弾犯ではないことにいち早く気づき、その後起こった連続爆破事件は同一犯のしわざと考えた。
トゥルーディ(演:ロクサーヌ・ハート)
アールの妻、ガレージで爆弾の模型を作る夫に少々呆れている。
ジョー・ホリウェル(演:ネス・バウティスタ)
アールの部下。

キャシー ・スクラッグス(演:カーラ・グギノ)
地元新聞アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション紙(AJC)の記者。
野心家でもっと大手の新聞社を目標にしているため、つねにスクープを狙っている。
FBIからリークされたリチャードの名前を、裏取りもせずにあたかも爆弾魔であるように報道した。
キャシーの記事から全国のメディアへ、「リチャード・ジュエル犯人説」が広まった。

ビッグ・ジョン(演:ブラッド・ウィリアム・ヘンケ)
民兵組織のリーダー。
家族・地元住民とのつながりを第一に考える人物。
FBIに逆らって、ルドルフを州外に逃亡させようとする。
ハンナ(演:マーリー・シェルトン)
ビッグ・ジョンの妻。

ビル・キャンベル市長(演:コーネリアス・スミス・ジュニア)

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「マンハント:デッドリーゲーム」のあらすじ・全話紹介

第1話「セント爆弾/Centbom」

1996年アトランタ・オリンピックが開催され、リチャード・ジュエルは野外コンサートの会場(オリンピック公園)で警備員として働いていました。
そこでリチャード不審なバックパックを発見、警察に通報します。

調べてみるとそれはパイプ爆弾であることがわかり、リチャードはすばやく周囲の人々を避難させました。

誘導のさいちゅう爆弾が爆発、2名の犠牲者と多数の負傷者を出したものの、リチャードの的確な指示のおかげで何百人もの命が救われました。

テロ事件と考えたFBIはすぐさま捜査に乗り出しますが、捜査権を奪われる形になったATFのアールジョーは納得がいきません。

ところが犯人逮捕への圧力が強まるなかリチャードの英雄的な行為はFBIに疑念を抱かせ、彼は監視下におかれるようになり…。

第2話「ユナバーバ/Unabubba」

リチャードは警官やFBI捜査官に憧れてこれまで何度もテストを受けてきましたが、就職することはできませんでした。
また人と関わるのが苦手で家にいることが多かったリチャードは、”人助け”のために警備員のアルバイトを始めたのです。

そんなリチャードの性格や生活様式が、「ヒーロー願望型」という爆弾魔のプロファイルにほとんど合致していました。

そのうえ事態の早急な終息・解決を求める市長からの圧力もあり、FBIはリチャードの名前をメディアにリークさせてしまったのです。

地元新聞社のジャーナリストであるキャシー・スクラッグスはそのネタをつかみ、“大スクープになる”と事実確認もそこそこに号外を出しました。

このネタははあっという間に広まり、「国民的ヒーロー」だったはずのリチャードは一転して潜在的容疑者に仕立て上げられてしまったのです。

第3話「ボンビンガム/Bombingham」

そんななかある中絶クリニックに仕掛けられた時限爆弾が爆発、駆け付けた捜査員たちを巻き込んで二度目の爆発が起きました。
ちょうど現場を通りがかったアールも、ひどいケガを負います。

アールジョーや現場にいた捜査員が止めるのも聞かず、独自に捜査を始めました。

爆弾の種類、爆発の仕方、爆弾が置かれた位置…。
「爆弾の声を聴く」アールは、あらゆる面から爆弾魔の狙いを探ろうとしたのです。

一方容疑者にされたリチャードは、買い物のための外出もできず食べるのにも困っていました。
意を決して食料の買い出しに出かけた店で、見ず知らずの男から暴行を受けたリチャード

しかし監視のために彼を尾行していたFBI捜査官たちは、リチャードを助け起こすことさえしませんでした。

第4話「走れルドルフ/Run Rudolph Run」

クリニックで爆破が起きた瞬間、すぐそばの大学寮にいた学生が挙動不審の男を目撃していました。

学生は通報して男が乗った車のナンバーを知らせ、ブレナンたちがあやしい男の身元を調べることに。

一方オリンピック公園爆破事件に関して、爆発の前に公園近くの公衆電話から「爆破予告」があったことが判明。

リチャードの証言と目撃情報をもとに時系列を作ってみたところ、時間的にリチャードには不可能でした。

と言うのも、時系列でみると公衆電話からたった5分で爆発現場に戻ってきたことになるからです。
肥満気味のリチャードには、どれだけがんばってもこの距離を5分で走ることなどできません

リチャードブライアント弁護士は、これを証明することで彼の冤罪を晴らそうとしたのですが…。

第5話「真昼の太陽の地/Land of the Noonday Sun」

大学生の証言から、あやしい男はエリック・ルドルフであると判明

彼は子どものころに慣れ親しんだノースカロライナ州の山深くに逃げ込みます。

FBIはルドルフの大捜索を開始しますが、うっそうとした山のなかでルドルフの足取りはようとして知れませんでした。

そこでブレナンは、ルドルフの首に懸賞金をかけることをFBI長官ルイス・フリーに提案します。
フリー長官はこの案をのみ、ブレナンが想定していたよりもはるかに高額の懸賞金がかけられることになりました。

しかし町をよく知る地元保安官トンプソンノックスは、それが意図しない結果を招くことになるのではと懸念を示し…。

第6話「神の軍/Army of God」

ルドルフは、報道各社に手紙を送りつけました。

中絶クリニックとレズビアン・クラブを爆破したのは自分であると明かし、誰かを殺害したかったわけではないと続けました。
「自分は命を大切にしたいのだ」と訴えかけ、その手紙の中で“神の軍”を名乗ったのです。

その手紙の内容は家族のつながりを何よりも大切にするナンタハラの住民、特に民兵とリーダーのビッグ・ジョンの心を強く打ちました。

ルドルフを逮捕しようとするFBIとの対立は深まり、FBIを排除せよという声も大きくなっていきます。
こうしてルドルフは、英雄視されるようになっていきました。

第7話「エリック/Eric」

民兵組織を味方につけたルドルフは、ビッグ・ジョンからFBIの配置図を手に入れました。
そして地元民、民兵、FBIをあやつり、大規模な反撃を計画したのです。

またこの山中の奥深くでひっそりと暮らすドゥバートガスリー兄弟と知り合ったルドルフは、彼らを利用しようと考えました。

一方リチャードは自分の無罪を毅然と主張するため、「60ミニッツ」に出演することを決めます。

世論を味方にできるか、それともさらに奈落に突き落とされるか…。
リチャードにとって、大きな賭けとなりました。

第8話「協力か死か/Join or Die」

「60ミニッツ」に出演したリチャードの真摯な態度に、世論はリチャードは爆弾魔ではない”という認識に変わっていきました。

リチャードは各メディアを訴えますが、次々と和解が成立していきます。
しかしキャシーだけは、会社にも見放され対応に苦慮していました。

一方FBIのブレナンは、ルドルフを捕まえるためには根本的に方針を変える必要があることに気づきます。

そのためアールに協力を求めることにしました。

ルドルフが高潔な英雄ではないことを、ビッグ・ジョンたちに知らせなくてはならない」と、アールは考えます。

そしてブレナンとともに、民兵組織と交渉をすることを決めたのです。

第9話「踏みにじらないで/Don’t Tread on Me」

トンプソン保安官の力を借り、民兵組織との交渉に向かうはずだったアールブレナン
しかしふたりは、組織に拉致されてしまいました。

ブレナンは民兵組織の指導者であるビッグ・ジョンに、ルドルフに関する真実・正義の団結、そして道徳的勇気を訴えかけます。
またアールも、ルドルフがオリンピック公園爆破事件の犯人である証拠と、ほかにも爆弾を仕掛けている証拠を見せました。

オリンピック公園には、子どもも大勢いました。
爆弾が爆発したさい詰められていた釘が飛び散り、ひどい亡くなり方をした女性もいました。

そんな爆破事件を起こしたルドルフが、「命を大切にしたい」など完全にうそっぱちです。
“神の軍”などと、名乗る資格もない男なのです。

アールブレナンは、ルドルフの本性を懸命に説明するのでした。

第10話「オープンシーズン/Open Season」(最終話)

フリー長官は、体面より真実を選んだブレナンを激しく叱責しました。
ブレナンは「もう戻る気はない」と言って、FBIを辞職します。

ブレナンが去ったあと、捜索の指揮はノックスが引き継ぐことに。

民兵組織の協力を得た大掛かりな捜索に、次第に追い詰められていくルドルフ
そんななかルドルフは、ビッグ・ジョンの妻ハンナに助けを求めるのでした。

しかしハンナは味方になると見せかけてルドルフに発砲、負傷したルドルフは再び森のなかへ逃げ込んだのでした。

2003年飢えに耐えきれずゴミ箱をあさりに来たルドルフは、新人警察官に見つかり逮捕されます。

そのころ別の土地で警察官になっていたリチャードは、テレビのニュースでルドルフ逮捕を知ることになったのです。

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「マンハント:デッドリーゲーム」の見どころ


本当に起こった事件というのが、実に怖いですね。
筆者はこの爆破事件についてほとんど記憶がないのですが、オリンピック開催により盛り上がっている町の影でこんな卑劣なことが行われていたのかと思うと怒りを覚えます。

劇中でATFのアール・エンブリーが、爆弾魔について話すシーンがあります。

爆弾魔には3つのタイプがあり、ひとつは誰かに恨みを持って木っ端みじんにしてやろうと考えるタイプ

ふたつめは、事件を起こすことで世間に注目してもらいたいと考えるタイプ
FBIがリチャードを犯人だと考えたのは、彼がこの承認欲求タイプだと思われたからです。

そしてそのふたつに当てはまらない、単に「爆発が好き」という残酷タイプです。

爆発現場で、人々が逃げ惑い、混乱し、心身の痛みに泣き叫ぶ姿を見たいだけ。
ルドルフは、まさしくこのタイプだったんですね。

アールは30年ATF捜査官をしていますが、このタイプの爆弾魔に会ったことは一度か二度しかないと語っています。
彼が捕まって、本当に良かったです。

事件が起こったのは1996年、ルドルフが逮捕されたのは2003年。
そこまで見つからずに逃げおおせていたのは驚きですね。

一方冤罪で人生を狂わされたリチャード・ジュエルを演じたキャメロン・ブリットンさんは、視聴者の胸が張り裂けるようなパフォーマンスを披露してくれました。

声のトーンを変え、姿勢を猫背気味に調整し、控えめで目立たない”普通の男・リチャード“を演じ切りました。

その彼が、突然メディアに引きずり出されFBIに疑いをかけられたわけですから、苦しみはどれほどだったのだろうと想像します。

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「マンハント:デッドリーゲーム」についてまとめ


「マンハント:デッドリーゲーム」は、英雄とヒールの物語ではありませんし善と悪の戦いの話しでもありません。

ひとつの結論を出すまでに人間がどれだけ間違いを犯すのかを、ただ淡々と描いているドラマなのだと思います。

同じ事件をテーマにしたクリント・イーストウッドさん監督の映画「リチャード・ジュエル」という作品もありますので、見比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。

 
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