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「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」全話視聴後のレビューまとめ｜トラウマの影に潜む真実を追い求める主人公の揺るがぬ信念【ネタバレなし】

2025.08.06
この記事は約16分で読めます。
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この記事では、ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」のあらすじとレビュー・感想をまとめています。

これから視聴を予定しているなら、ぜひ参考にしてください。
ネタバレは避けてご紹介していますので、最後まで安心してお読みいただけます。

凶悪犯を追跡している最中に突然失踪し、遺体が見つからないまま死亡宣告を受けたFBI特別捜査官エミリー・バーン。
彼女は無事に生還しましたが、行方不明になっていた数年間の記憶をすべて失っていました。

夫は別の女性と再婚しひとり息子も新しい母になついている気まずい状況の中、エミリーは自分を監禁した犯人とその理由をみずからの手で突き止めることを決意します。
そこに彼女の過去を知っていると思われる人物が現れ、エミリーの心は激しく葛藤します。

ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」では、連邦政府ビルが何者かに爆破されるところから物語が始まります。
この爆破事件の裏で、新たな連続殺人事件が起きていました。

さあ、ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」の世界を今日もホリサゲていきましょう！

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「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」基本情報

「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」概要

連続殺人事件とトラウマの影に潜む真実を追い求めるFBI捜査官エミリー・バーンの物語は、シーズン2でも緊迫の展開を迎えます。
記憶を失った過去と向き合いながらも、エミリーは自身を取り巻く事件の真相を明らかにしようと奮闘します。

彼女の葛藤、そして揺るぎない信念は、新たな謎を解き明かす鍵となるでしょう。

爆破事件、連続殺人、そして家族との複雑な関係に加え、新たな仲間や敵が登場。
視聴者は彼女の追跡と心の葛藤を目の当たりにしながら、深みのあるストーリーテリングに引き込まれること間違いありません。

犯罪捜査だけでなく、人間関係や心理描写の濃厚さが作品の魅力を高めています。
このドラマは、スリルを求める人はもちろん、人物の心理的な奥行きを楽しむ方にもぜひおすすめしたい一作です！

「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」キャスト

エミリー・バーン(演：スタナ・カティック)
本作の主人公、FBI特別捜査官。
連続殺人犯を追跡している最中に突然失踪、殺人犯に殺害されたとみなされ死亡が宣告されました。
しかしその6年後、瀕死の状態で発見され、ボストンに戻ってきます。
連続殺人の濡れ衣を着せられ逃亡犯となっていましたが、汚名を晴らしようやく普通の暮らしを取り戻しました。
一方で今も自力で事件の真相を突き止めようともがいており、幻視に悩まされる日々が続いています。

エミリーの家族・周辺の人たち

ニック・デュラント(演：パトリック・ヒュージンガー)
FBIボストン支局の特別捜査官。
エミリーの夫でしたが、彼女が失踪して1年後にアリスと再婚しました。
予期せずエミリーが生還したことで人生のバランスを崩しかけており、アリスとの仲もギクシャクし始めています。
アリス(演：カーラ・セオボルト)
ニックの妻で、フリンの継母。
エミリーに対して、親切に寛大に接しようと努力していますが、あまり上手くいっていない様子。
ある事件をキッカケに、セラピストに復職します。
フリン(演：パトリック・マコーリー)
ニックとエミリーの息子。
エミリーが戻ってきた当初は戸惑っていましたが、実母の存在を受け入れ始めています。
ウォーレン・バーン(演：ポール・フリーマン)
エミリーとジャックの父親ですが、エミリーとは血がつながっていません。
元警察官。
ジャック(演：ニール・ジャクソン)
エミリーの兄で、ウォーレンの実子。
かつては外科医でしたが、アルコール依存症になり免許をはく奪された過去があります。
現在は医師免許を取り戻し、病院の救急救命士を務めています。

FBIボストン支局のメンバー

デレク・クラウン(演：クリストファー・コルクフーン)
前任のラドフォードに代わって支局の責任者に昇進し、ニックとエミリーの上司となりました。
かねてからニックとエミリーの友人でもあり、エミリーがFBI捜査官に復職する際には尽力しています。
カル・アイザック(演：マシュー・ル・ネベス)
新任の捜査官。
復職したエミリーと、コンビを組むことになります。
元海兵隊員で、いつも沈着冷静でタフな捜査をします。
エミリー同様、暗い過去を持っているようです。
ジュリアン・グンナーセン(演：ナターシャ・リトル)
FBIワシントン本部所属の、ベテランプロファイラー。
省内で最高のプロファイラーと言われており、大規模なテロ未遂事件の際にボストンに合流しています。
ポリー・カント(演：アグニ・スコット)
ニック、エミリー、カルの同僚捜査官。

その他

トミー・ギブス(演：アンヘル・ボナンニ)
ボストン市警の刑事。
シーズン1ではエミリーを連続殺人犯と考え、彼女を追い続けていました。
今はエミリーの独自捜査の手伝いをしています。
セミ・オドゥワレ(演：ヒュー・クアシー)
フリンのセラピストであり、アリスの師匠。
エリカ・ライル(演：ロキシー・スターンバーグ)
チャンネル6のニュースアンカー。
クラウンと親しい間柄です。

タイラー・ブランドン・ミルズ(演：ジョシュア・ジェームズ)
ヴァレリー・チャンドリス(演：ペニー・ダウニー)
ホルト・トンプソン(演：リー・ボードマン)
レックス・ウルフ(演：アンドリュー・ブルック)

「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」スタッフ

エグゼクティブプロデューサー
マシュー・シルルニック、サマンサ・コービン・ミラー、ジュリー・グラックスマン
プロデューサー
タミール・クフィール、ローガン・スラクター、ケイティ・ワッセナー
監督
オデッド・ラスキン、アダム・サンダーソン、カシア・アダミク
脚本
サラ・コービン・ミラー、ブレンダン・ケリー、ローガン・スラクター　他
撮影
ロテム・ヤロン
音楽
ナミ・メルマド

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「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」の全話あらすじ

このセクションは、本編の具体的な展開に触れていますが、物語の結末や決定的なネタバレは含んでいません。
未視聴の方が安心して読み進め、興味を深められるよう配慮しています。

第1話：Casualties

エミリーは、自分の過去についての独自捜査を続けています。
一方で、信じがたい経験をしたフリンはオドゥワレ博士のセラピーを受けながら、苦しみを乗り越えようとしています。

またエミリーの兄ジャックは救急救命士となって医療界に復帰、トミーはエミリーが答えを探すのを手伝い、彼女の手がかりになりそうな書類を渡しました。

そんなある日、ボストン中心部にある連邦政府ビルが大規模なテロ攻撃を受けます。
多数の死者が出る中、FBI本部はプロファイラーのグンナーセン捜査官をボストンに派遣します。

一方エミリーは買い物中に、見知らぬ女が自分を尾行していることに気づきます。

第2話：Madness

エミリーは女が言うことを一切信じませんでしたが、彼女が暮らすキャンピングカーの中で、証拠となる書類を発見します。
そして女は、「何者かにつけられている、命を狙われている」と主張します。

しかしエミリーの不在中にフリンと出くわした女は、フリンがショックを受けるようなことを口走ったため、エミリーは即座に追い出すことに。
しかしその後、女の言っていたことが真実であったことが明らかになります。

第3話：Guilty

トミーから連絡を受けたエミリーは、フェンタニルを使った殺人が起きたことを知ります。
この事件を捜査するためにはFBIへの復職しかないと考えたエミリーは、クラウンに直訴し復職が認められました。

一方テロ事件の捜査責任者となったニックは、襲撃中に残された道具に基づいて容疑者を絞り込むことに成功します。
ニックとグンナーセンは、容疑者を追って実家を訪問することに。

第4話：Offenders

あるロッジで、父親と幼い娘が襲撃されます。
その頃グンナーセンは、テロ容疑者の熱烈なファンが宛てた手紙を発見しました。

一方カルとコンビを組んだエミリーは、フェンタニルを使った様々な殺人事件の繋がりを探りますが、キッカケを掴むことができません。
そんな中、最新のフェンタニル殺人の被害者が下院議員であることが判明し、エミリーとカルは被害者の体の表面に現れた特徴を認識します。

一方でニックは、テロ容疑者に肉薄します。

第5話：Bolo

トミーが、エミリーの電話に応答しなくなります。
悲しみの中エミリーはカルとともに、亡くなった下院議員の妻に話を聞きに行きます。

そんな中エミリーの父ウォーレンが、フリンと会っている最中に倒れ、病院に搬送されます。
幸いにも症状は軽く、すぐに退院することができ、エミリーはウォーレン、フリン、ニック、アリス、ジャックが一堂に会する夕食会に招待されます。

しかしその場で口論となったエミリーは、食事の途中で立ち去ってしまいます。
その後オフィスに戻ったエミリーとカルは、殺人事件の解決の糸口となりそうな証拠を発見します。

一方ニックはテロ犯を護送することになりますが、そこで重大な失態を犯すことに。
そして、エミリーの事件とテロ犯に繋がりがある可能性が浮上します。

第6話：Cover

FBIは失態を繕うため、恐ろしい物語を作り上げます。
その頃裕福な実業家になりすましたエミリーは、護衛役のカルを伴って、モルドバにいました。

二人はそこで、ある民間軍事会社の評判を聞きつけ、潜入することを決意します。

一方チャンネル6のニュースアンカーであるエリカ・ライルは、FBIが何かを隠していると推測します。

第7話：Boom

エミリーから調査をするよう懇願されたトミーは、ある企業のオフィスに潜入しますが、警備員に見つかり市警を停職処分になります。

一方カルの海兵隊時代の旧友ホルトと遭遇したエミリーとカルは、ある山小屋へ連れて行かれます。
ここで襲撃の準備を整えることになり、エミリーは旧ソ連の元狙撃兵だったオクサナと出会います。

しかしエミリーたちが狙っていた人物は、みずから地雷原に侵入します。
エミリーが要求した答えに、意外な言葉を告げます。

その頃ニックはエリカの番組に出演し、嘘をついていることに深い罪悪感を感じていました。

大きな犠牲を払ったすえ帰国したエミリーは、さらなる悲報を聞くことに。

第8話：Aggression

事件を終結させたいクラウンに対し、カルは捜査の続行を主張します。
エミリーはトミーの車の中から、重大な手がかりを発見します。

それは、かつて行われていた研究プロジェクトに繋がっていました。
パニック発作を起こすエミリー。

一方今後は家族の時間をもっと大切にしたいと思っていたニックは、アリスの態度が変化したことに気づきます。

第9話：Committed

エミリーは、フリンの身を守ることに全力を注ぎます。
一方アリスはすべてを終わりにすることを決意し、ジャックは深く傷ついています。

そんな中グンナーセンは尋問のために重要な容疑者を連行し、その間ニックに家宅捜索の時間が与えられました。
しかしニックは、ファイルがすべて削除されていることに気づきます。

エミリーはFBIに任せていては埒が明かないと判断、容疑者の家を訪れ自白を強要します。
そこでエミリーは、衝撃的な告白を聞くことに。

そしてエミリーのみならず、カルまでも命の危険に脅かされることに。

第10話：Accomplice(シーズン2最終話)

クラウンの後任として、グンナーセンがボストン支局の責任者に昇進します。
一方であきらめきれないジャックは、「そう簡単には手放さない」と主張します。

そんな中電話の通話記録とメールの記録を調べていたエミリーとカルは、フリンのデータに何年もアクセスしていた人物の存在を掴みます。
エミリーは、共犯者と対峙することに。

エミリーに対する、壊滅的な裏切りが明らかになり…。

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「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」視聴後のレビュー

ドラマ「アブセンシア〜FBIの疑心〜」シリーズは、FBI捜査官エミリー・バーンの6年間の失踪劇から始まります。
この物語の発端となるのは、彼女が突然消息を絶ち、家族や同僚が彼女を死亡したものと考えるほどのミステリアスな状況です。

彼女の夫ニックは新しい生活を始め、息子フリンもエミリーを自分の母親としての記憶を失いかけている状態でした。
しかし、瀕死の状態でエミリーが突然発見されるという衝撃的な再会が、平穏を取り戻しつつあった家族の生活を一変させます。

エミリーが回復を進める中で、失踪中に経験した記憶の断片や過去の出来事にまつわる新たなヒントが徐々に浮上します。
それは彼女自身の暗い記憶や虐待、そして子ども時代のトラウマとも結びつき、さらに大きな陰謀を示唆するものへと発展していきます。

シーズン2ではこうした伏線が巧妙に絡み合い、次の展開に向けた観る者の期待感を高める作りになっています。

キャラクターが織りなす心理戦と人間ドラマ

ドラマ「アブセンシア〜FBIの疑心〜(シーズン2)」では、エミリー・バーンが過去のトラウマと向き合いながら、真実を追求する姿が描かれています。
6年間の失踪から奇跡的に生還したエミリーですが、彼女の周囲には疑念と不信が渦巻いています。

特にこのシーズン2では、母親としての自分、FBI捜査官としてのプロフェッショナリズム、そして暗い過去を抱えた一人の人間としての複雑な葛藤が丁寧に掘り下げられています。
時に精神的に追い詰められ、時に己の強靭さを発揮して困難を乗り越えていく彼女の姿は、物語の中核として大きな魅力となっています。

一方、本作の中心テーマとも言えるのが、信頼と裏切りの物語です。

エミリーは、自身の身近にいる人々さえも完全には信じられない状況に置かれています。
ニックやアリスとの複雑な関係性、息子フリンとの疎遠な感情、さらに捜査の過程で浮かび上がる新たな真実など、エミリーが下さなければならない選択の数々が彼女を苦悩させます。

その一方で彼女の成長も垣間見え、逆境の中で信頼に足る人物を見極める強さが随所で描かれます。
このような人間関係の揺れ動きが、視聴者を深く物語に引き込んでいる要素と言えるでしょう。

さらに彼女の苦悩を増大させる要素として、血が繋がっていない父親や兄との関係性も描かれており、人間ドラマとしての厚みを持たせています。

小出しにされる謎の伏線

ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」では、緩急のあるストーリー展開が視聴者を引き込みます。
エミリーが自分の虐待的な失踪事件と新たな犯罪との関連を探る中で、細かく配置された伏線が少しずつ回収されます。

過去に起きた児童虐待に関係した疑問や、ボストン連邦ビル爆破事件のプロットが、断片的な情報として小出しに提示されることで、視聴者は次の展開への関心を途切れさせることなく持ち続けます。
また、緊張感あふれる捜査シーンと一瞬訪れる静寂のシーンとのバランスが、物語の展開と進展をテンポよく盛り上げます。

また映像美を駆使して紡がれる緊張感あるシーンが、観る者を釘付けにします。
暗い過去やトラウマといった重いテーマを描く中で、圧迫感を伴う独特の画面構成や色使いが特徴です。

特にエミリーがみずからに課された謎を追う場面では、意外なところで伏線を回収しながら、深い陰影や狭い空間を描写することによって圧倒的な緊迫感を生み出しています。
静かな環境で突然訪れる激しいアクションや暴力シーンとの対比は、視覚的な驚きを提供し、観る者を一瞬たりとも油断させません。

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「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」についてまとめ

ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」は、FBI捜査官エミリーが抱える懐疑心や、事件捜査の過程で浮かび上がる善悪の曖昧さを巧みに描いています。
彼女が追い求める真実に近づくほど、倫理観や正義の捉え方が問われる展開となっているのです。

例えばカルとのやり取りから見える職業倫理や、エミリー自身が犯人を追い詰める際の行動は決して単純な「正義」と言い切れるものではありません。
こうした構成から、「善悪を一面的に判断するのではなく、多面的に考えるべきだ」というメッセージを感じることができるはずです。

ドラマ「アブセンシア～FBIの疑心～(シーズン2)」では、視聴者に推測や考察の余地を残して、物語が締めくくられました。
私たちが、次の展開を自然に期待してしまう構成になっているのです。

この世界観は、他のどんなドラマでも味わえない唯一無二のスリルです。
トラウマや家族、善悪というテーマを背景にした本作は、単なるエンターテインメントに留まっていない秀逸のサスペンスと言えるでしょう。

『アブセンシア～FBIの疑心～』視聴後のレビューまとめ｜主人公エミリーの過去と真実ー連続殺人事件の背後に隠された恐怖【ネタバレなし】
６年の空白を経て戻った元FBI捜査官。彼女を待っていたのは“真実”よりも深い疑い——衝撃の心理サスペンス『アブセンシア～FBIの疑心～』徹底レビュー。
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2021.10.20
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