この記事では、ドラマ「カウフ～ホステルの女たち～」のあらすじとレビュー・感想をまとめています。
これから視聴を予定されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、ドラマ「カウフ～ホステルの女たち～」について詳しくご紹介します！
「カウフ～ホステルの女たち～」とは
Door 333🚪doesn’t knock back, it screams#KhaufOnPrime, New Series,
— prime video IN (@PrimeVideoIN) April 17, 2025
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「カウフ～ホステルの女たち～」概要
ドラマ「カウフ～ホステルの女たち～」は、2025年4月18日Amazonプライム・ビデオにて初公開されました。
パンカジ・クマールさん、スーリヤ・バラクリシュナンさんが監督を担当、脚本はスミタ・シンさんが手がけました。
このドラマは、マドゥという女性がグワリオールからデリーに引っ越してくるところから始まります。
性暴力の被害者であるマドゥは、過去のトラウマを抱えながら新しい生活を始めるために女性用ホステルに引っ越します。
しかし彼女が住むことになった部屋には何か恐ろしい秘密が隠されており、不可解な力に悩まされることになります。
悪霊の恐怖と、現実世界の脅威が絡み合い、彼女は二重の恐怖に立ち向かうことになります。
「カウフ～ホステルの女たち～」スタッフ
エグゼクティブプロデューサー
メフブーブ・パル・シン・ブラー
プロデューサー
ヴィピン・アグニホトリ、サリタ・パテル、アシュワニ・ミシュラ
監督
パンカジ・クマール、スーリヤ・バラクリシュナン
脚本
スミタ・シン
撮影
パンカジ・クマール
「カウフ～ホステルの女たち～」キャスト
マドゥ(演：モニカ・パンワル)
グワリオール出身の20代女性。
社会学を学ぶため大学に通っていたが、あるパーティーで3人の男に性暴力を受ける。
重いトラウマを抱えることになったが、新しい一歩を踏み出すためにデリーに住むアルンを頼って引っ越しをすることに。
働く女性のためのホステルに入居することができたが、恐怖の出来事に遭遇する。
アルン(演：アビシェーク・チャウハン)
マドゥの恋人、製薬会社に勤めている。
自分の目の前でマドゥが襲われたため、今も自己嫌悪に陥っている。
ハキム(演：ラジャット・カプール)
ドクターと呼ばれるシャーマン。
ホステルの霊視を依頼され、幽霊が憑りついていることに言及する。
ホステルの住人たち
グレイシー・ドゥンドゥン(演：シャリーニ・ヴァッツァ)
規則に厳しいホステルの寮長。
アヌ(演：アシーマ・ヴァダーン)
マドゥの前にホステル333号室に住んでいた女性。
6か月前に亡くなった。
ニッキ(演：ラシュミ・ズライユ・マン)
吃音症の女性。
リマ(演：プリヤンカー・セティア)
妊娠中のシングルマザー、もうひとり6歳になる娘がいる。
コマル(演：リヤ・シュクラ)
元セックスワーカー。
スヴェトラーナ”ラナ”(演：チャム・ダラン)
元客室乗務員、アヌと特に仲が良かった。
ベラ(演：アースタ・シダナ)
マドゥの親友、コールセンターの仕事を紹介した。
ナクル(演：ガガン・アローラ)
ベラの婚約者、ホステルを探してきた。
ショヒニ(演：シルパ・シュクラ)
自宅で開業している精神科医。
マドゥはパートタイムで、ショヒニのクリニックを手伝っている。
キアラ(演：アリスタ・メータ)
ショヒニの娘。
イル・ミシュラ(演：ギータンジャリ・クルカルニ)
地元警察の巡査。
放蕩息子ジーヴァに手を焼いている。
寮長グレイシーとは、古い友達。
ジーヴァ(演：サティヤム・シャルマ)
イルの息子。
ハキムのところで仕事をしているらしい。
ババン(演：デルザード・ヒワレ)
ジーヴァの悪友。
インデル・バティア(演：タリブ・メフディ)
地元警察警部、イルの上司。
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「カウフ～ホステルの女たち～」の全話あらすじ
第1章：女性用ホステル
デリーに到着したマドゥは、働く女性用ホステルに入居する。
へんぴなところに建つ古い館だったが、裏門を抜けるとすぐバス通りに出ることができ家賃も手ごろだったため、マドゥは入居できることを熱望していた。
首尾よく引っ越すことができたマドゥだったが、その夜となりの部屋の住人に挨拶をしようとしたところ、不愉快な態度を取られる。
となりの332号室には子どもを身ごもっているリマが入居していたが、マドゥの顔を見るなり”出て行け”と言ったのだ。
それは333号室のまわりにいる別の入居者たちも、全員同じだった。
なぜかマドゥに敵意を持っている様子で、すぐに立ち去るように口をそろえて警告する。
しかしマドゥには、故郷に帰れない理由があった。
運良く友人ベラが勤めるコールセンターでの仕事を得たマドゥは、ランチ休憩時にベラと婚約者のナクルが愛を交わしているシーンを目撃する。
その夜ホステルに帰ったマドゥは、大きな衝撃音を聞いた。
慌てて部屋から出ると、別の入居者たちは“これははじまりに過ぎない”と言う。
腹を立てたマドゥはベッドに戻って眠ろうとしたものの、性暴力を受けたときの悪夢を見る。
3人組の犯人のうち、ひとりは「ナクルさん」と呼ばれていた。
第2章：ストーカー
ベラの婚約者ナクルが、自分を襲った犯人のひとりではないかと疑いはじめたマドゥ。
ナクルの職場はマドゥが勤めるコールセンターの向かいにあり、マドゥはナクルの身辺を探ることにした。
しかし個人情報を入手できるはずもなく、マドゥは受付係に追い返されてしまった。
一方ホステルの寮長グレイシーは、もうすぐ臨月を迎えるリマのために車を用意しようとしていた。
車庫に眠っていた古い自動車を動かそうと悪戦苦闘しているところに、イルがやってきた。
イルは、ホステルの333号室で何か事件があったのではないかと考えていた。
グレイシーは、今もアヌの死に対して悲しみに暮れる他の入居女性たちを責めるようなことばを吐く。
そんなグレイシーにイルは、ドクターと呼ばれるシャーマン・ハキムに、部屋を霊視してもらうように勧めるのだった。
その夜ホステルにやってきたハキムは、333号室で死んだ者が幽霊になって、他の人に悪影響を及ぼしていると語る。
しかしアヌは部屋で亡くなったわけではなく、事故にあい路上で息を引き取ったのだ。
一方精神科医のショヒニのクリニックで手伝いをするようになったマドゥは、3人の男から性暴力を受けたことを打ち明ける。
ショヒニは今からでも警察に通報すべきだと言ったが、マドゥは追体験をするのが怖くて拒否した。
第3章：毒
マドゥはナクルに、暴行事件について尋ねられた。
どうやらベラがナクルに話したようだったが、マドゥはそれにいら立ちその場を立ち去った。
一方ハキムが危険な治療法を施していると知ったイルは、彼に患者を毒殺したのでは？と問いただす。
それは彼女の家で、サソリを見つけたことにもつながっていた。
しかしハキムは自分の無実を証明するために、イルの目の前でみずから薬を飲んで見せる。
一応はイルの疑念も晴れたものの、別の患者から、ハキムが治療の一環として患者の腕を切り裂くことがあると教えられる。
そんななか遺体となって発見されたディーパの両親を見つけたイルは、ジーヴァがハキムに薬を届けていたこと、ディーパの死に関与していたことを聞かされた。
一方333号室で起こる不可解な事象に関して、ホステルの女性たちがハキムに電話する。
ハキムが部屋に入るとひとりでにドアが閉まり、閉じこめられたハキムは不気味な幽霊に襲われた。
ハキムはラナに、マドゥを媒体として使うように頼むのだった。
そのころマドゥは、鏡のなかに自分以外の存在を認識するようになっていた。
アルンの行動が、マドゥが性暴力を受ける一因となったことを知った晩、マドゥは幽霊が自分に覆いかぶさる悪夢を見る。
その後マドゥの足首に、奇妙なあざができていた。
第4章：熱
ラナたちはハキムの希望をかなえるため、マドゥに毒入りのお茶を飲ませようとしていた。
しかしマドゥは飲むことを拒否、ひどく具合が悪そうにアルンに”自分に近づかないように”と命じた。
マドゥは、自分がコントロールできない力を内側から得始めていた。
地下道で彼女の体を触ろうとした男を、苦も無く殺害したのだ。
そんななかナクルに呼び出されパーティーに参加したマドゥは、別の男たちが「ナクルさん」と呼びかける声を聞く。
性暴力を受けたあの日と、同じシチュエーション、同じ声。
マドゥは、ナクルと彼の後輩ふたりが、襲撃犯だと確信した。
その日の深夜マドゥは部屋のなかで、突然幽霊の存在を知覚する。
それは実体となって、マドゥを引きずり倒した。
第5章：憑依
翌朝マドゥの部屋のドアはかたく閉ざされ、他の住人たちはただ見つめるしかなかった。
ようやくグレイシーがカギを開けると、マドゥは意識を失って倒れていた。
マドゥはホステルを出ることにする。
彼女の後見人となっていた精神科医ショヒニは、連絡を受けマドゥを家に連れて帰った。
一方ホステルに憑りつく何かがマドゥを引き戻すと信じているハキムは、ラナに毒を託す。
ショヒニは、マドゥが過去のトラウマのため幻覚を見ていると思っていた。
しかしホステルの他の住人たちにも、マドゥの足首にできたあざと同じものがあると聞いたショヒニは、ホステルの調査に乗り出す。
一方真実を告白しあったマドゥとアルンは和解した。
ところがマドゥが暴行事件を訴える準備ができたと聞いたナクルは、自分の罪を自白する。
そして男子生徒に人気があったマドゥを“ふしだらな女”と侮辱し、後輩たちとともに彼女を拉致した。
殴られたマドゥはどうにか逃げ出したものの、男たちに追いつめられる。
そこでマドゥに憑りついていた”何か”が出現、男たちに復讐を始める。
第6章：ワナ
マドゥはホステルに戻ってきた。
ニッキはホステルを出たがっていたが、ラナたちがマドゥに毒を盛っているのを見たことも原因だった。
そんななかマドゥはアルンと会ったものの、タイムラインが一致せず自分が幻覚を見ていると思い込む。
答えを求めてマドゥは、ラナ・リマ・コマルに333号室について尋ねまわった。
すると彼女たちはハキムが助けてくれると言って、マドゥを彼のもとへ行かせようとする。
一方警察は、森のなかでナクルの後輩が死んでいるのを発見していた。
マドゥはハキムに助けを求めようとするが、体の力が奪われ、地下室で意識を失った。
そこに警察があらわれ意識を取り戻したマドゥのかすかな悲鳴を聞きつけたイルが、マドゥを助け出すことに成功した。
アルンはマドゥをハキムのところへ送った女性たちに話しを聞くよう、イルに頼む。
そんななかナクルの後輩が殺害されたニュースが流れ、アルンは恐怖を覚えた。
第7章：ハッピーニューイヤー
イルは息子ジーヴァが、別の警察署の管轄内で遺体で見つかったことを聞き、悲しみに暮れていた。
ジーヴァは逃亡犯として指名手配されていたが、6か月前に引き取り手のない遺体として処理されていたのだ。
その6か月前ジーヴァの携帯電話が最後にアクティブになったのは、このホステルだった。
グレイシーに詰め寄られた住人たちは、6か月前の12月31日に何が起こったのかを話し出す。
予想もしなかった残虐な事件が、333号室で起こっていたことが判明した。
イルはハキムに、ジーヴァに会わせてほしいと頼む。
するとハキムは、マドゥを要求した。
第8章：夢想(最終話)
事件後アヌはホステルにはいられないと、去ることを決意する。
しかし恐怖のためアヌは、自分からトラックの前に飛び出し事故にあったのだった。
一方マドゥは、アルンとともに暮らしていた。
マドゥが心理的な問題を抱えていると思っていたアルンは、彼女が憑りつかれていることを知る。
そのころホステルでは、リマが出産のときを迎えていた。
そこに憑りつかれたマドゥがあらわれ、グレイシーたちは彼女をベッドに縛り付ける。
一方イルが到着、ジーヴァの事件に関与していたとしてグレイシーを激しく非難した。
グレイシーはジーヴァがどれほど悪人だったかを説明したが、母親であるイルは受け入れることができなかった。
そんななかマドゥがあらわれたことをハキムに連絡したラナは、彼女に毒を飲ませるように命じられる。
ラナに強引に毒を飲まされたマドゥは、自分の体を乗っ取れないように、必死に戦うのだった。
イルは苦しむマドゥを見つけ、彼女に憑りついているのがジーヴァであることに気づく。
マドゥを完全に乗っ取ることに失敗したジーヴァは、別の人物の体に入り込んだ。
悪霊が去ったマドゥは、ホステルの女性たちを助けるため、命がけの戦いに挑む。
2025年5月9日時点の情報です。
配信・放送・レンタルが終了している場合がありますので、サイトにてお確かめください。
からのお申込みになります。「カウフ～ホステルの女たち～」視聴後のレビュー
女性軽視や貧困、治安の悪さといった社会問題を巧みに織り交ぜられた本作。
これらのテーマを背景に、ホステル内で展開する住人たちとの関係性や葛藤も物語の中核を成しています。
主人公マドゥは人生の再スタートを切ろうとする過程で、自らに降りかかる様々な挑戦と向き合います。
彼女が新たな環境で他のホステル住人との関係性を築くなかで、物語が次第に複雑な形を帯びていくのが特徴です。
一方住人の行動や動機が視聴者からは理解しにくいという意見も見られますが、その曖昧さこそがこの作品独特のミステリアスな魅力を際立たせていると言えるでしょう。
インドの映像作品における社会的テーマの注目
本作は単なるエンターテイメントとしてのホラー作品ではないと、筆者は考えています。
インドの映像作品がこれまでも取り上げてきた社会的な問題を、リアルに深く掘り下げていると思うからです。
特に注目すべきなのは、女性軽視や貧困、都市部における治安の悪さといった現代インド社会の縮図を描き出している点です。
私たちはドラマを通じてインドの現実に触れ、その背景にある複雑な社会的・文化的要素を改めて考えることになります。
本作はホラーというジャンルを通じて、私たちに強烈な心理的インパクトを与えるドラマです。
作中に幽霊や悪魔といった超自然的要素が登場しますが、それ以上に見るべきところは登場人物たちの恐れや不安に基づく行動とその心理です。
ホラー的な演出は単なる恐怖を煽るためだけではなく、社会のなかで弱い立場に置かれる女性たちが感じるリアリティや孤立感を象徴的に表現しています。
邪悪な存在と住人たちとの対峙は、物語をより深く多層的な視点で楽しませてくれる要素となっていると感じます。
マドゥの視点を通じて描かれる葛藤と成長
作中に登場するジーヴァとナクルは、インドの女性たちが日々直面する差別を体現しています。
マドゥが抱える恐怖と不安を利用し、彼女を支配しようとするのです。
彼らの特徴は意図的に誇張されて描かれており、その極端な言動は悪しき考え方を象徴的に示していると言えるでしょう。
一方マドゥは女性が持つ真の回復力と抵抗の象徴であり、見る人に強い共感と感情移入を引き起こします。
生存と強さ、そして復活という力強いメッセージが込められているように思えてなりません。
またこの物語の舞台となったデリーは、一部の人々には豊かさを象徴する一方で、他の人々にとっては貧困や不平等の象徴として機能しています。
ホステルに集う女性たちにとって、デリーは新たな希望を求める場であると同時に彼女たちを取り巻く社会問題の混沌を体現する場所でもあるのです。
そこで暮らす女性たちは、自分の弱さや恐れを受け入れつつ自分らしい未来を切り開いていこうとする強い意志を持っています。
本作はホラーという枠組みを超え、女性の内面に秘められた多層的なパワーの意味を問いかけているのです。
「カウフ～ホステルの女たち～」みんなの感想は？
アマプラ新作のホラードラマ『カウフ〜ホステルの女たち〜』 観た。心霊ホラー好きなら必見の傑作だわ。撮影見事すぎる。デリー（インド）の街並み・建物の古さが最高よ‥
— imrxi134 (@imrxi134) April 25, 2025
虐げられた女性たちがさらに苦しめられた、という救いようのない話（これが社会の現実でもある）なので辛かったけども。 pic.twitter.com/2yBQd13VxX
prime video『カウフ 〜ホステルの女たち〜』全8話完走。
— 🌻matthew5:14🕊🕊️ (@mattttt514) April 20, 2025
思わせ〜種明かし〜結末のe6-8も面白かったけど、ホラー文法が根本的に分かってないのでアレは何だったん、てとこがある。
最後の方のブワーッッ！バリバリバリ！てなってくとこのプロダクションデザインとVFXカッコよかった。悪霊の仕事すご。 pic.twitter.com/VoDBJ7HKjT
アマプラ【カウフ ～ホステルの女たち～】2025年ヒンディー語。ホラーサスペンス全8話。前半はスローペースだったが後半は巧まざるコメディーみが増してきて楽しうなった。ラジャト・カプールは【モンスーン・ウェディング】【カプール家の家族写真】のペド男以来の怪演。https://t.co/KvmOTYqwgd
— kubo phintso (@mac7mohan) April 24, 2025
「カウフ～ホステルの女たち～」についてまとめ
ドラマ「カウフ～ホステルの女たち～」は、2025年4月18日Amazonプライム・ビデオにて初公開されました。
パンカジ・クマールさん、スーリヤ・バラクリシュナンさんが監督を担当、脚本はスミタ・シンさんが手がけました。
本作は現実の社会問題と精神的な恐怖を絡めて描くことで、単なるドラマの枠を越えた作品となっています。
マドゥを中心とした女性たちの葛藤と成長が描かれており、彼女たちが試練を乗り越えていく姿は現代のインド社会において重要なテーマなのです。
多様な女性の声や立場が描かれ、従来の固定的な女性像を打破する新しい視点が提示されたドラマだと感じました。
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