この記事では、時代劇ドラマ「盤嶽の一生」のあらすじと見どころについてまとめています。
これから視聴を予定している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、時代劇ドラマ「盤嶽の一生」について詳しくご紹介します!
「盤嶽の一生」とは
「盤嶽の一生」の概要
「盤嶽の一生」は、2002年3月5日から6月18日まで8話がフジテレビ系列「火曜時代劇」枠で、2005年5月9、10日に2話が時代劇専門チャンネルにて放送された時代劇ドラマです。
本作は、第二次世界大戦まえに人気を博した大衆文学作家・白井 喬二さんの小説がもとになった作品。
まじめで正直、つねに真実を追い求めながらも必ず誰かにだまされる、人のいい侍「阿地川 盤嶽(あぢがわ ばんがく)」が主人公です。
この盤嶽の描写が秀逸で、1933年に初めて映画化されてから1960年に二作目の映画作品が発表。
テレビドラマのほうも1958年、1963年、2002年と三度もドラマ化されています。
今回ご紹介する2002年版で盤嶽を演じたのは、日本を代表する俳優・役所 広司さん。
盤嶽の放浪生活を、みごとに表現しています。
「盤嶽の一生」スタッフ
プロデューサー
遠藤 龍之介、保原 賢一郎、西村 維樹 他
監督
市川 崑、山下 智彦、津島 勝 他
脚本
田村 恵、久里子亭、古田 求
撮影
近藤 健一、矢田 行男
音楽
谷川 賢作
「盤嶽の一生」キャスト
阿地川 盤嶽(演:役所 広司)
親子三代にわたる浪人。
幼いころ両親を亡くし、天涯孤独の身。
剣術の師から貰った名刀・日置光平(へきみつひら)だけを供に、全国を放浪する生活。
うそをつかれるのが嫌いで真っ正直な盤嶽は、行った先々でいつも誰かにだまされ裏切られる。
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「盤嶽の一生」のあらすじ・全話紹介
第1話「わが愛刀よ」
盤嶽はかつての浪人仲間で今は代官所に仕官する三輪 嘉五郎から手紙を貰い、三輪を訪ねることに。
代官は領民のことより、自分の趣味である美術品の収集や庭園づくりに余念がないとのこと。
農作業用の水路をせき止めて余計な水門を作り、自分の屋敷の庭へ水を引きこんだことで農民たちが困っているとのことでした。
三輪はそんな代官への仕官を、盤嶽に勧めます。
しかし違和感を覚えた盤嶽は、即答を避けました。
盤嶽の懸念は当たっており、三輪は盤嶽の持っている名刀「日置光平」をわがものにしようと画策、盤嶽を呼び出したのでした。
宿へ帰るとゆき江という美しい武家の娘が、盤嶽を待っていました。
彼女が言うには、勝手な代官への農民たちの不満は限界を超え、水門を破壊しようと計画しているとのこと。
盤嶽に、その決起に協力してほしいとゆき江は言いました。
しかしここでも即答を避けた盤嶽。
ゆき江は、水門を壊せば2000人もの農民が助かるのだと熱心に話しました。
翌日三輪を訪ねた盤嶽は、困っている2000人農民のために水門を開けるように頼みます。
しかし三輪は、困っているのは200人の農民で嘆願書も出ていると話すのでした。
そして仕官の話はうそで、本当は「日置光平」を売ってもらいたいがために呼び出したことを白状します。
盤嶽は、三輪にもゆき江にもだまされたと激怒するのでした。
この土地を去ることにした盤嶽、ゆき江に会いうそをついたことに抗議します。
しかしゆき江は、「正義のためならば、多少のうそは許される」と答えました。
そんななか、「日置光平」を手に入れるには盤嶽を斬ってでも、と考えた三輪が刺客を放ちます。
なかには銃を撃つ者もいて、盤嶽は崖から落ちてしまいました。
それを助けたのはゆき江だったのですが、盤嶽は彼女の正体をまだ見抜いていなかったのです。
三輪 嘉五郎(演:石倉 三郎)
関屋 猷之介(演:うじきつよし)
ゆき江(演:鈴木 京香)
代官(演:立川 三貴)
第2話「絵図面の謎」
盤嶽はイカサマ賭博に引っかかり、一文無しになってしまいました。
そんな盤嶽を追ってきたのは、宿場で傘や提灯を売る紋次という男。
「日置光平」を研ぐ資金を調達するために賭博に手を出したという盤嶽の話を聞いた紋次は、研ぎ師を紹介すると言います。
研ぎ師のところへ行く途中、盤嶽に激しく当たってきた女がいました。
そんななか研ぎ師の家で話をしていた盤嶽のもとに、さきほど突き当たった女が訪ねて来ました.
“おさらばお小夜”と名乗った女は、盤嶽に懐に預けた物を返せと言うのです。
ときを同じくして、おもてで悲鳴が響きました。
悲鳴をあげたのは、居酒屋に勤める千恵という娘。
千恵は、思いを寄せている若い浪人・乾 新之助のために秘密の絵図面を渡したのですが、それを巾着切りの女に取られたと言います。
そして千恵と新之助が橋の上に一緒にいるところへ、海産物問屋の月見屋が用心棒を連れてやってきました。
月見屋も絵図面を探していて、千恵を連れ去ろうとしたのです。
実はその絵図面とは、70年ほど前に東海道を股にかけて暴れた盗賊・日本左衛門が盗んだ金を、手下の鬼火の弥平太が離れ小島に隠した時の図面と言われていました。
日本左衛門も弥平太も捕らえられて磔になりましたが、隠し金は三十五万両にもなるらしいのです。
その絵図面を盗んだ巾着切りがお小夜であり、捕まりそうになったお小夜はとっさにそれを盤嶽の懐に入れたのです。
しかしそんなことを知らない盤嶽は、懐にあった油紙(絵図面)を壁の穴をふさぐのに使ってしまったのでした。
そんななか盤嶽を訪ねてやってきた千恵が、はじめて絵図面の説明をしました。
そして「自分は弥平太のひ孫。好きな新之助が仕官するための主家への手土産にと渡したのに、こんな騒ぎになって…」と語り…。
千恵(演:安達 祐実)
乾 新之助(演:高橋 和也)
紋次(演:ベンガル)
研ぎ師(演:上条 恒彦)
おさらばお小夜(演:浅野 ゆう子)
第3話「津軽の男」
盤嶽は、旅の途中で気の毒な男・田中 平四郎という浪人を助けました。
峠道で病に倒れて動けないところを、雨の中を背負って宿まで運んでやったのです。
平四郎の故郷は津軽。
江戸で食い詰め、「どうせ死ぬなら故郷で」と妻子を連れて津軽に帰る途中に子どもが病になり、その看病をする妻も病に。
宿場の地主の好意で土蔵に住まわせてもらってましたが、平四郎は金を稼ぐために普請場(工事現場)に働きに出て、風邪をこじらせたというのです。
数日後、盤嶽は平四郎から風邪をうつされ動けないまま宿にいました。
おふみという宿の嫁が面倒を見てくれましたが、医者の治療代が払えない盤嶽。
すると医者は患者たちが滞納している薬代の取り立てをすれば、盤嶽から治療代は取らないと言いました。
あまり気乗りがしない盤嶽でしたが、やむなく宿場の家々を回って借金を取り立てます。
その中には平四郎一家が住む土蔵もあり、なかでは子どもが熱を出して臥せっていました。
盤嶽は渋る医者を半ば脅して南蛮渡来の薬を出させますが、もちろん盤嶽にも平四郎にも薬代を払うことはできません。
すると今度は盤嶽と平四郎の二人が、取り立てをすることになりました。
しかし借金がかさんでいた老婆と娘が夜逃げをしてしまい、盤嶽たちの責任問題となります。
こうして盤嶽が、老婆と娘の借金をかぶることになってしまったのです。
盤嶽の持つ「日置光平」を売りでもしなければ、借金を返すことはできません。
困り果てる盤嶽に、99羽飼っているニワトリの番をすれば借金を免除する、という話が舞い込み…。
田中 平四郎(演:宇崎 竜童)
おふみ(演:渡辺 典子)
医者(演:岡本 信人)
第4話「みちづれ」
山のなかでふたりの男がケンカしているところに出くわした盤嶽は、劣勢のほうを助けました。
喜三郎という、この土地を仕切るやくざ伝兵衛の子分にケガをさせてしまいます。
盤嶽が助けたほうは、伝兵衛のところに身を寄せている流れ者・源太だとわかりました。
聞けば源太は、伝兵衛が惚れている茶屋のお夏といい仲になってしまいふたりで逃げたというのです。
盤嶽は余計なことをしたと気づき喜三郎に謝罪、すると「親分のためにお夏を取り戻せ」と命じられたのでした。
仕方なく喜三郎と手分けして、お夏を探すことにした盤嶽。
するとお夏が、スリに襲われたところを助けるはめになったのです。
盤嶽はお夏の顔を知らなかったので、「お夏という女を探している」と正直に“お夏に”話してしまいました。
ハッとした顔をしたお夏でしたが、「私はお冬、江戸でひとり暮らしをしている病気の母の見舞いに行く」と答えるのでした。
実はお夏、源太と別の宿で落ち合う約束でした。
伝兵衛のなわばりを抜けるまで盤嶽といっしょにいたほうが安全だという源太の意見に、盤嶽とお夏は従うことに。
しかし源太は、お夏にうそをついていたのです。
彼はお夏を伝兵衛と敵対する陣営の人質に差し出し、有利にしようとしていたのです。
そして敵陣営から金をもらい、寝返るつもりでいたのでした。
源太に裏切られたことを知ったお夏は、川に飛び込もうとしたのですが…。
喜三郎(演:渡辺 いっけい)
源太(演:升 毅)
伝兵衛(演:六平 直政)
お夏(演:南野 陽子)
第5話「落としもの」
旅の途中で、大金の入った胴巻きを拾った盤嶽。
持ち主を探そうと思った盤嶽は、通りかかった駕籠かきの金太と銀平に事情を話します
彼らは持ち主が見つかるまで居てもいい、と盤嶽を長屋へ招きました。
ところが金太はニセの落とし主をでっちあげて盤嶽に紹介、胴巻きを巻き上げようとします。
しかし盤嶽はそれを見破り、金太は恐々と説明するのでした。
「長屋の大家が知人の借金の保証人になり、二十両もの借財を背負ってしまった。
返せないときは、借財のかたに娘のおぶんがやくざの親分に売られてしまう…」
金太はおぶんのことが好きだったのです。
話しを聞いた盤嶽は、落し主が見つかれば一割の礼金がもらえるのでそれでおぶんを助けようと考えました。
そして「五百両の持ち主を探している」と書いた紙を駕籠に貼り付けて走るように、金太と銀平に命じたのです。
そんななか「金を落とした」という侍・磯部 新十郎が現れました。
とても人相が悪い男で、金太と銀平が一割の謝礼を要求すると刀を抜こうとまでしたのです。
続いて北村 十内という侍も、「金を落とした」とやってきました。
しかしふたりともあやしく、盤嶽と磯部・北村のあいだで口論となりました。
するとその時、平瀬の弥太郎という男に率いられた捕り方たちが盤嶽らを囲み、3人は捕らえられてしまいました。
どさくさに紛れて、胴巻きを持って消えたのは金太で…。
金太(演:船越 英一郎)
銀平(演:阿南 健治)
平瀬の弥太郎(演:火野 正平)
磯辺 新十郎(演:山本 龍二)
北村 十内(演:南條 豊)
おぶん(演:中江 有里)
第6話「流れ者」
ある日盤嶽は、血まみれで倒れている弥十という男を目撃しました。
弥十は盤嶽に、「自分はもう死ぬ。藤岡にいる女房のおりきに世話になったと言ってくれ。待ち伏せされた。」と言いました。
そしてもがき苦しみ、川に落ち流されてしまったのです。
藤岡の町で盤嶽は、三味線の師匠をしているおりきを訪ねました。
そしておりきに、自分が見たままのことを話したのでした。
盤嶽が帰ろうとしたところ、縄手の久六という土地のやくざと子分たちが血相を変えて走って来ました。
久六は子分の弥十に、岩窪の親分という別のやくざの親分の還暦祝いとして二百両を持たせました。
しかし親分には届いていないというのです。
それで久六は、弥十が持ち逃げしたと考えたのでした。
盤嶽が事情を話すと、久六や勘助たちは対立している助五郎一家のところへ向かいました。
どこかで二百両の情報を得た助五郎一家が、弥十を殺して金を奪ったと思ったのです。
しかし助五郎一家の仕業でもないと判明し、今度はおりきが亭主を殺したかもしれないと久六は疑いはじめ…。
縄手の久六(演:河原 さぶ)
勘助(演:遠藤 憲一)
助五郎(演:大川 ひろし)
弥十(演:髙嶋 政宏)
おりき(演:伊藤 かずえ)
第7話「じゃじゃ馬馴らし」
托鉢の僧侶から、女難・剣難の相が出ていると言われた盤嶽。
危険な方角を避けてある城下町に入りましたが、三人の覆面の刺客が武士と商人を襲うところに遭遇します。
襲われていたのは藩の筆頭家老・岩田 修理の息子の兵庫で、助けてもらった礼にと屋敷に案内されました。
修理に話を聞くと、藩の将来のために重い年貢をかけて資金を作り新田開発を進めているとのこと。
しかし次席家老の早坂 玄蕃はこのきつい取り立てに反対の立場でした。
盤嶽は修理に請われて、客として岩田家に滞在することになりました。
実は修理、裏ではあくどい両替商と結託して新田開発で私腹を肥やそうとしていました。
それを知った玄蕃派の若侍たちが、修理と両替商を襲ったのです。
そうとは知らない盤嶽、両替商が藩の重役たちにワイロを運ぶときに用心棒を務めることになりました。
盤嶽には反物の包みだと言い含め、盤嶽もそれを信じて重役たちの屋敷をめぐることになりました。
そんななか行く先々で盤嶽は、玄蕃派の若侍たちに荷物の中味を見せろと言われます。
しかしその度に、盤嶽は追い払うのでした。
そしてついになかなか手ごわい女剣士が加わりましたが、この女性は玄蕃の娘の環だったのです。
しかも盤嶽と環の立ち合いのさなか、反物だと信じていた荷物のなかにワイロの小判が入っていることが判明し…。
早坂 玄蕃(演:中村 梅之助)
環(演:中原 果南)
岩田 修理(演:黒部 進)
兵庫(演:永野 典勝)
托鉢の僧侶(演:寺尾 聰)
第8話「男と女」
空腹でうろついていた盤嶽を見かねた農民夫婦が、盤嶽を昼飯に誘ってくれました。
彼らは源助とおりんという夫婦で、ごちそうになった盤嶽は夫婦の農作業を手伝うことにします。
のんびりとした生活をするうち、盤嶽はこれが理想の暮らしではないかと思うようになりました。
夫婦の家に滞在するうち盤嶽は、周辺の人々から「生き神様」とあがめられているお蝶という女の存在を知ります。
悩みを持った住民に、「お告げ」を与え「お札」を買わせているというのです。
おりんはお蝶のお札をもらってから、子宝に恵まれたと喜んでいました。
ある日屋根から落ちて腰を痛めた源助のもとに、お札を売りにお蝶がやってきます。
「人の不幸につけこんで儲けるとは」と憤る盤嶽。
しかしお蝶は、「弱い人には神様との間を仲立ちする人が必要」と悪びれもせず言うのでした。
そんななか生糸問屋の清兵衛の娘・お糸が、身の上相談をきかっけにお蝶の相棒・久左衛門に夢中になってることがわかります。
清兵衛はそこに目をつけて、お糸と久左衛門を一緒にさせ「お告げ」と「お札」の商売を牛耳ろうと考えました。
そして久左衛門も、若いお糸と付き合ううちにお蝶のことが邪魔になりつつありました。
一方町中でお蝶と出くわした盤嶽は、「お札を貰えば仕官の道が開ける。近いうちに幸運が訪れる」と告げられます。
その直後盤嶽は道で百五十両もの大金を拾いますが、落とし主は岡部藩勘定方・花房 寅之助という武士であることがわかりました。
公金を江戸へ届ける途中だと話す寅之助。
「拾ってくれたお礼に、仕官の世話をする」と盤嶽に言うのですが…。
久左衛門(演:國村 隼)
お蝶(演:桃井 かおり)
源助(演:梨本 謙次郎)
おりん(演:広岡 由里子)
清兵衛(演:石橋 蓮司)
お糸(演:田中 規子)
花房 寅之助(演:芦屋 小雁)
第9話「げんこつ親分」
旅の途中の盤嶽、足にけがを負った男から「荷車を町まで引いてほしい」と頼まれます。
荷車には材木が満載されており、気の毒になった盤嶽はすぐに頼みを受け入れました。
町に到着すると、道路っぷちに積み上げられていた材木が崩壊、子どもが押しつぶされそうになります。
盤嶽はすんでのところで子どもを救出、事なきを得ました。
住民の話によると、最近積んである材木が崩れたびたびけが人が出ているのだと言います。
それを聞いた盤嶽は、材木の所有者である大木屋を訪ねました。
材木の置き場所を変更してはどうか、と言いに行ったのです。
しかし大木屋は、材木の管理は口入れ屋「矢の根」の親分・伊佐三に任せていると話すのでした。
盤嶽は詳しい事情を知るため、材木が崩れたせいでけがを負ったおさわという女性に会いに行きます。
おさわは、奉公先の若旦那・孝太郎との結婚を予定していたものの、けがの後遺症のためあきらめざるを得なかった、と語りました。
それを聞いた盤嶽は、伊佐三親分に会いに行くことにしたのですが…。
おさわ(演:藤谷 美紀)
孝太郎(演:尾美 としのり)
伊佐三(演:布施 博)
第10話(最終話)「二人ばんがく」
ある日盤嶽は、柴田 重蔵という侍とその一味から追われている女・弥生に遭遇します。
盤嶽は助けを求められ、彼女を逃がすため手を貸しました。
しかしそれを快く思わない重蔵たちに、盤嶽は斬りつけられます。
しかし盤嶽は名刀「日置光平」で侍たちを退治、その場を立ち去りました。
その後、激しい空腹に悩まされた浪人・村田 甚兵衛が通りかかり、これ幸いと倒れている重蔵の懐を探りはじめました。
するとそこに「盤嶽の助太刀」を名乗る屈強な男たちが駆けつけたのです。
実は盤嶽が先ほど助けた弥生は、剣術指南念流浮田道場の娘。
道場の跡取りになりたい重蔵から結婚を迫られていた弥生は、それを断ったため追われていたのでした。
家に戻った弥生が盤嶽に助けられたことを父・浮田 礼二郎に話し、援軍として道場の侍たちが駆けつけたのです。
ところが侍たちはその場にいた甚兵衛を盤嶽と思い込み、礼がしたいので道場に来てほしいと言います。
甚兵衛は戸惑いましたが、とてつもなく空腹であり侍たちのことばに甘えて浮田道場に向かったのでした。
弥生は盤嶽の顔をよく見ておらず、甚兵衛が盤嶽であると信じています。
礼二郎や弥生からたっぷり礼をもらった甚兵衛は、そのまま「盤嶽」として過ごすことにしたのです。
その晩ある宿に立ち寄った甚兵衛は、そこで本物の盤嶽が下働きをしているのを見ました。
なんと盤嶽は金がないため、宿で居候をしながら雑用係をしていたのです…。
村田 甚兵衛(演:益岡 徹)
浮田 礼二郎(演:頭師 孝雄)
弥生(演:竹本 聡子)
柴田 重蔵(演:伊藤 敏八)
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