「火山灰アート」が美しすぎる!厄介者だった火山灰が、芸術作品に変身!

日本国内には、活動中の火山がたくさんあります。

なかでも鹿児島県の桜島は、誰もが知っている活火山ではないでしょうか。

 

これまで桜島は何度なく大小規模の噴火をくり返してきました。

そのたびに地元の人を悩ませてきたのが、噴火とともに吹きだす火山灰です。

 

住民にとっては日常的に「そこにある」ものとは言え、一度降ると雪のように溶けるわけでもなく

簡単に水で流せるものでもない、単なる厄介者となっていました。

 

そんな火山灰で、絵を描く方がいます。

厄介者を芸術作品に変身させる、その技術とは?

 

今回は、桜島の火山灰で作る「火山灰アート」についてホリサゲます!

「火山灰アート」って何?

「火山灰アート」、初めて聞く方も多いかもしれません。

桜島の噴火で吹きでる火山灰を使って、絵を描くアートです。

 

火山灰は、地元住民にとって本当に厄介なもの。

 

一度灰が降れば、着ている服や道路・車は真っ黒に。

洗濯ものも外に干すことはできず、日が差していても傘を差さなければ道も歩けません。

 

「克灰袋」というものが市から無料で配布されているそうですが、そこに灰をかき集めて処分するそうです。

まさに厄介者、なんですね。

 

しかしその灰を使って絵を描く、「火山灰アート」を始めた女性がいたのです。

日本でただ一人の「火山灰アーティスト」❝KYOCO❞

「火山灰アート」を始めたきっかけ

その女性のお名前は、「KYOCOさん」といいます。

本名は植村 恭子さんといい、桜島ビジターセンターを運営するNPO法人でスタッフとして働いていました。

 

2016年に発生した熊本地震の募金を呼びかけるために、そこにあった灰を手に取ってキャラクターを描いたのが始まり。

 

それをきっかけに、「KYOCOさん」は桜島ビジターセンターでウェルカムボードを手がけるようになります。

もちろん、その場に「いくらでもある火山灰」を使って描くのです。

 

当時は、床に絵を描いていました。

床に絵を描き、あまり時間も経たないうちにホウキとチリトリで消してしまっていたそうです。

 

しかしその美しさ・珍しさに、多くの人が声をかけるようになりました。

 

「すごい!」

「もっと描いて!」

「wonderful!(すばらしい)」

 

そんなとき、世界を震撼させた新型コロナの感染拡大が起こってしまったのです。

「火山灰アート」の転機

「KYOCOさん」はコロナ禍以前には、「火山灰アート」楽しんだあと自然に還すことをモットーとして描いてきました。

火山灰を固めずに床に直接描くことで、掃除して終わりというスタイルをとっていたのです。

 

しかし2020年の新型コロナの感染拡大で、世の中は厳しい自粛モードに入りました。

不要不急の外出はせず、家族以外の人との食事・会合は避けるように。

 

「KYOCOさん」が働いていた桜島ビジターセンターも、当然のことながら閉館となり

「火山灰アート」を描くことすら、できなくなってしまったのでした。

 

そんななか、東京にいて帰省できない先輩からある依頼を受けます。

 

「いつ鹿児島に帰れるかわからないから、火山灰で描いた絵を送ってほしい。」

 

この依頼によって「KYOCOさん」は、持ち運べるような固定・定着させた火山灰の作品を考えるようになったのです。

苦労のすえ生まれた、新しい「火山灰アート」

それから、火山灰を固定させる方法を考え始めた「KYOCOさん」

 

はじめは、透明なマニキュアに火山灰を接着させる、というやり方をしていたそうです。

しかしそれでは、「KYOCOさん」の作品独特の陰影がうまく表現できなかったり、においが残ったりしました。

 

そこで、木工用ボンドを水で溶きキャンバス全体に塗った上に火山灰で描く、という手法をあみ出します。

この方法だと、水分が入っているおかげで灰を自由に動かせるという利点があるのです。

 

乾いてしまったとしても、手直しをしたいときには水をつければ接着はほどけます。

こうしてまた、灰を動かせるように…!

 

なるほど、おもしろいですね(*’▽’)

「火山灰アート」のこれから

新しい手法で、灰を固定・定着させることができた「火山灰アート」

これまで床でしか描けなかった絵が、立てられるようになり展示できるようになりました。

 

多くの人が「火山灰アート」を目にする機会が増え、絵に興味がなかった人からも注目されるように。

 

「この絵は、何が描かれているの?」

「何を使って描いているの?」

 

会話のきっかけを生み出すコミュニケーションツールになっている、と「KYOCOさん」は言います。

 

そうですよね、思わず二度見してしまうような作品ですもの。

詳しく聞いてみたくなりますよね( *´艸`)

 

コロナ禍で弱くなってしまった人とのつながりを、「火山灰アート」が取り戻してくれるような気がします。

火山灰アートは、初めて目にする方がほとんどです。何が、何で描かれているのかが気になる方はもちろん、絵に興味がない方とも、鹿児島や灰の話など、話題の提供ができることがコミュニケーションツールとしての機能と役割です。

作品展示を通して、人と人、地域同士を結ぶ、火山灰アートの可能性は広がっていきます。

引用元:READYFOR 未来へのヒントは火山灰アートにあった!発想転換で未来を考える作品展

「火山灰アート」についてまとめ

桜島は、鹿児島県のシンボルでもあります。

 

その桜島から生み出される火山灰は厄介者ながらも、「KYOCOさん」の手によってアート作品に姿を変えました。

 

そして、地域振興にも一役買っています。

少しずつ「火山灰アート」の認知度もあがり、いろいろな公募展で賞を受賞できるようになったのだとか。

 

今後は世界も視野に入っているという「KYOCOさん」の活躍から

そして「火山灰アート」の進化から、目が離せませんね。